2018 Fiscal Year Research-status Report
Identification of the relationship and its mechanism between cardiac arrest and underlying sarcopenia
Project/Area Number |
17K11577
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
深田 光敬 九州大学, 大学病院, 助教 (70795046)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤星 朋比古 九州大学, 医学研究院, 准教授 (20336019)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | サルコペニア |
Outline of Annual Research Achievements |
突発性心停止は社会に多大な悪影響を及ぼし、非常に治療成績が悪い疾患群であることから、予防のインパクトが大きい。突然死の多くは、その予防が可能である植込み型除細動器が適応となる集団とは異なり、突然死全体における心停止リスク予知に関する知見は極めて不足している。サルコペニアの筋力、身体能力の低下が人体に与える影響は非常に大きく、運動障害、転倒などの傷病リスクの増加、活動性の低下、生活の質の低下をきたし、慢性疾患や術後患者における増悪因子であり、最終的には死亡率を増加させる。高齢化率の急上昇に伴い、骨格筋萎縮状態であるサルコペニアは、介入可能な予後不良因子として慢性疾患において注目されているが、急性疾患における報告は少ない。本研究においては、心停止蘇生例とサルコペニアの関連およびメカニズムを明確にすることを目的として臨床データの蓄積をおこなっている。2017~2018年度、サルコペニアと心停止予後に関与する臨床的因子について、抽出を行った。心停止蘇生後の予後と推定骨格筋肉量の関連があること、発見時の心臓リズムと推定骨格筋肉量に関連を認めないことが判明した。既に確立した心停止後の予後規定因子との関連について、解析を進めている。また、サルコペニアは低栄養、炎症との関連を認めており、心機能の各要素、血液マーカーについて、サルコペニアと心停止およびその予後に関わる作用点について、今後解析を進める予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床因子のカルテからの抽出作業に時間を要したため
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き、心停止後の予後とサルコペニアに関連する臨床因子の解析を進めるとともに、血液マーカーを用いた前向き研究を予定している。
|
Causes of Carryover |
後ろ向き研究の解析の結果を踏まえる必要があり、前向き研究の実施段階に至っていないため
|
Research Products
(1 results)