2018 Fiscal Year Research-status Report
看護におけるケアリングとしての技術力、医療安全文化、医療の質との関係性
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17K12159
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
Locsin Rozzano 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (60747814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大坂 京子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 講師 (30553490)
飯藤 大和 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (60723921)
安原 由子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (90363150)
宮川 操 徳島文理大学, 保健福祉学部, 准教授 (90637084)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 技術力 / ケアリング / 看護 / 看護の質 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は,下記の(1)から(3)を検討することにより,多施設調査への準備を行った。 (1)我が国における「看護におけるケアリングとしての技術力に関する思考(TCCNI-J-R)」の精度と妥当性を検証するために,四国内のA総合病院で調査を行い,経験年数10年目以下の看護師を対象に,看護師経験年数,看護師のワーク・モチベーション,看護におけるケアリングとしての技術力との関係性を分析した。また,探索的因子分析を行った。 (2)前述のA病院で「看護におけるケアリングとしての技術力」に関する現任教育を,看護管理者(看護師長,副看護師長)を対象に1カ月に1時間ずつ,5カ月間の講義を実施した。 (3)現任教育の前後で,TCCNI-J-Rを用い,看護におけるケアリングとしての技術力の考え方に対する影響を前後比較で分析するための調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)A総合病院におけるTCCNI-Rの分析調査では,看護師の臨床経験年数(3~4年,5~7年,8~10年の3群に分類)の間に有意差は生じなかった。そのため,A病院におけるTCCNの認識においては,看護師の臨床経験と看護師の能力との関連性を認めなかった。看護師のワーク・モチベーションとTCCNI-Rの相関関係では総得点間に有意な正の相関関係を認め,看護師のワーク・モチベーションが高い看護師は,看護におけるケアリングとしての技術力の認識が高いと考えられた。 (2)前述したA病院で「看護におけるケアリングとしての技術力」に関する現任教育プログラムを1カ月に1時間ずつ,5カ月間の講義を実施した。 (3)30年度に調査したデータを分析し、現任教育の前後でTCCNI-Rを用いて看護におけるケアリングとしての技術力への考え方への影響を分析する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
「看護におけるケアリングとしての技術力」に関する,TCCNI-Rの実践状況測定尺度としての信頼性と妥当性を検証するために「TCCNI-R」と「看護におけるケアリングとしての技術力に対する認識尺度(Perceived Inventory of Technological Competency as Caring in Nursing : PITCCN」を用いた質問紙調査を行う。日本国内の200床以上の総合病院30施設(調査対象病院)にて勤務する看護師1500名を調査対象者とする。調査対象者の抽出方法は,年齢20~60代まで,それぞれ20%ずつ割り当てる層化抽出法とする。また,対象病院の選択方法としては,Convenience samplingを併用する。 調査方法はSurvey MonkeyによるWebアンケートとする。TCCNI-Rの実践状況測定尺度としての信頼性の検証ではTCCNI-Rの各項目の天井効果(mean + SD > 5)と床効果(mean + SD < 1)を確認する。因子および尺度全体についてCronbachのα係数を求め,尺度の内的整合性を確認する。妥当性の検証ではTCCNI-Rの基準関連妥当性を検証するために,PITCCNを外的基準として用い,下位因子間で有意な相関が得られるかを確認する。両尺度の因子間相関については,Pearsonの積率相関係数と偏相関係数を用いて検討する。 また、併せて、医療安全文化と医療の質の考え方について調査を行い、看護におけるケアリングとしての技術力の認識との関係を分析する。
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Causes of Carryover |
現任教育の実施予定地が3か所の予定であったが、本年度は1か所のみでの実施となったため、経費で差額が生じた。 2019年度に追加実施されるアンケート調査に対する謝礼としてQUOカードを購入する予定である。
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Research Products
(9 results)