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2018 Fiscal Year Research-status Report

アトピー性皮膚炎患者が治癒するときの「身体性の変化」を支える方法の開発

Research Project

Project/Area Number 17K12236
Research InstitutionKobe Women's University

Principal Investigator

藤原 由子  神戸女子大学, 看護学部, 准教授 (70549138)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野並 葉子  神戸女子大学, 看護学部, 教授 (20254469)
元木 絵美  神戸女子大学, 看護学部, 講師 (70382265)
奥井 早月  神戸女子大学, 看護学部, 助教 (00783002)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywordsアトピー性皮膚炎 / 身体性 / 慢性病 / 看護学 / 解釈学的現象学
Outline of Annual Research Achievements

平成30年度は,アトピー性皮膚炎患者が治癒するときの「身体性の変化」を支える方法を開発する前段階として、アトピー性皮膚炎患者の「身体性」の特徴を見出し、学会発表し、論文の記述を行った。その特徴とは、1)皮膚の病いを引き受ける、2)病いを自分の認識で対応させていく、3)病んでいる皮膚を持つことで、自分または他人との距離を上手く保っていく、の3つであった。3つの特徴を探究した結果、患者の身体性として起こる「固定化する」という解釈的説明を導き出すことができた。具体的には以下の4つの「固定化する」解釈的説明を導き出した。
1.症状が一定の形で一定の状態に固定化し、それに対応した生活が日常化する、2.病んでいる皮膚を覆うものを固定化し、それに従って生きる姿勢を固める、3.病いでいることを収束させるために、日常の中で活動の内容や範囲を制限する、4.皮膚に病変のあることが感覚的に固定化することで、病変のある皮膚のほうが返って安定した状態となる、があった。
アトピー性皮膚炎患者が時間をかけて「固定化する」ことで日常を落ち着かせていたことは、治癒へ向かって固定化するプロセス、固定化した結果、固定化した後に患者に生じる新たな支障として再解釈できた。この患者にとっての新たな支障は、身体性の変化の中で患者に起こることであった。1.症状の固定化に合わせて、日常生活を対応させていかざるを得ない患者の状況がある、2.自分の皮膚の影響で生きる姿勢が歪められないように、皮膚を覆うものを固定化することで積極的に生きる、3.症状の広がりを予防するための活動の固定化により、日常の選択肢や社会参加への可能性が狭まる、4.炎症の慢性化した皮膚を安定したものに固定化することで、いつもとは違った身体の異変に気付きにくくなる、という4つの新たな支障があることが明らかになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成30年度は洗練させた仮説をもとにデータ収集を行う予定であったが、所属施設内の研究倫理審査を終え、実際のフィールドワークを行う前に平成29年度にはできていなかった途中段階の結果を公表すること、論文として記述していくことを中心に行った。当初の計画であったデータ収集は最終年度に行うこととした。

Strategy for Future Research Activity

今後は、アトピー性皮膚炎患者が治癒するときの「固定化する」解釈から見えてきたアトピー性皮膚炎患者の身体性が変化するときに起こる新たな支障について、収集したデータから具体的な支援方法を示していく必要がある。平成31年度は、データ収集施設における倫理審査を通し、フィールドワークによりデータ収集を行う。そして、平成30年度までに見出した4つの解釈的説明、患者が治癒することで抱える4つの新たな支障をもとに、アトピー性皮膚炎患者が治癒するときの「身体性の変化」を支える方法を具体的に見出す。

Causes of Carryover

当初、初年度に実施する予定であったフィールドワークを最終年度に残したため、物品費、旅費、分析データの整理ための謝金等は予定通り支出せず、次年度に繰り越すこととなった。
平成31年度は、アトピー性皮膚炎患者が治癒するときの「固定化する」という解釈的説明から見えてきたアトピー性皮膚炎患者の「身体性の変化」を支える方法について新たなデータから示していくため、インタビューを行う旅費、分析データを整理するための費用が必要となる。

  • Research Products

    (4 results)

All 2018

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] リウマチ看護師の看護実践能力尺度の開発2018

    • Author(s)
      神崎初美, 松本麻里, 金外淑, 元木絵美, 三浦靖史, 松本美富士, 泉キヨ子
    • Journal Title

      臨床リウマチ

      Volume: 30巻3号 Pages: 166-174

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] アトピー性皮膚炎患者の症状と生活への支障の体験における解釈学的現象アプローチによるテーマ分析2018

    • Author(s)
      藤原由子
    • Organizer
      第12回日本慢性看護学会学術集会
  • [Presentation] アトピー性皮膚炎患者の症状と生活への支障の体験における解釈学的現象学アプローチを用いた範例の探求2018

    • Author(s)
      藤原由子
    • Organizer
      第38回日本看護科学学会学術集会
  • [Book] 成人看護Ⅱ 慢性期・回復期 第2版2018

    • Author(s)
      野並葉子、森 菊子、藤原由子、元木絵美
    • Total Pages
      448
    • Publisher
      照林社
    • ISBN
      978-4-7965-2412-4

URL: 

Published: 2019-12-27  

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