2020 Fiscal Year Research-status Report
経口抗がん薬治療を受ける外来患者のセルフマネジメントを支える外来看護モデルの検討
Project/Area Number |
17K12251
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Research Institution | Hokkaido Bunkyo University |
Principal Investigator |
小坂 美智代 北海道文教大学, 人間科学部, 准教授 (70347384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長坂 育代 淑徳大学, 看護栄養学部, 准教授 (50346160)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 外来看護 / セルフマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は経口抗がん薬治療を受ける外来患者のセルフマネジメントの実態や看護ニーズ、および外来看護実践の現状と課題を明らかにし、患者の長期にわたるセルフマネジメントを支える外来看護モデルを検討することを目的としている。 平成29年度はセルフマネジメント、外来看護などをキーワードとして国内外の文献を網羅的に検索して文献レビューを行い、研究知見を整理した。平成30年度は新規資料を追加して引き続き文献レビューを行い、外来看護・がん治療に関連する学会・セミナー等に参加して最新知見の収集・整理を行った。平成31年度は外来看護・がん看護を専門とする研究者・実践者との意見交換を通じてインタビューガイドの洗練を図り、倫理審査の受審、データ収集の協力機関との調整などを行った。また、長期にわたるセルフマネジメントの実態を把握する上では医療機関に通院中の患者だけではなく、主たる治療を終え地域で生活している方も対象とすることが有用と考え、患者会や関連NPO団体等との調整を図った。しかし、感染症の流行に伴い、インタビューによる調査や対象者の安全確保が難しくなり、データ収集を一時中断した。 令和2年度は当該年度中の感染症の終息が見込めないことから、感染リスクのより低い調査方法や対象者のリクルート方法を検討し、新たに倫理審査を受審して調査協力機関との調整を行った。今後は、感染症の流行状態や施設の協力体制に応じて、随時データ収集を再開する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
感染症の流行に伴いインタビュー調査が中断し、その後の見通しがたたないことから、調査方法の変更を余儀なくされた。そのため、調査方法の再考と倫理審査の再受審に時間を要し、研究の進捗状況としては遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間延長を申請し、調査の再開を予定している。
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Causes of Carryover |
感染症の流行に伴い、予定していた学会参加の取りやめや、データ収集の中断等により次年度使用額が生じた。次年度は調査費用(印刷代・郵送料金、交通費)、学会参加費・旅費などに使用する予定である。
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