2019 Fiscal Year Research-status Report
補助化学療法を受ける肺がん患者の倦怠感セルフマネジメント促進プログラムの臨床評価
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17K12271
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
樺澤 三奈子 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (80405050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 一恵 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (10210113)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 肺がん / 補助化学療法 / 倦怠感 / セルフマネジメント / 看護介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度には、①~④の4段階の研究計画のうち、次の2つのことを実施した。 1.②臨床看護師による「倦怠感のセルフマネジメント促進プログラム」のプレテスト:プレテスト前の臨床看護師に対するプログラム実施に関する研修(前)の実施 「倦怠感のセルフマネジメント促進プログラム」のプレテスト実施に向けて、臨床看護師がプログラムの適用方法を理解し、介入のスキルを学ぶことを目的に、昨年度作成したプログラム適用ツールの試作版を用いて、実施が遅れていた2研究施設における研究協力者5名に対し、プログラムとその適用に関する研修を行った。研修では、「倦怠感の体験」、「アセスメント方法」、「エネルギー管理方法」、「行動変容支援」について、先行研究(平成25年度獲得研究費により実施)で考案したDVD教材を併せて使用し、介入の実技演習を実施した。研修では、対象者の意見から適用ツールが概ね現実的で実施可能と判断されたが、研究施設の診療体制の変更に伴い適用ツールの一部の内容の修正が必要であることが確認された。 2.①「倦怠感のセルフマネジメント促進プログラム」の臨床適用準備:プログラム適用ツールの試作版の修正 1を実施した結果、プログラムの適用方法を具体化したプログラム適用ツール試作版について、研究施設の診療体制に変更が生じたことに伴い、ツールの一部に修正が必要であることが明らかとなったため、診療体制の範囲内でプログラムを適用できるよう、介入方法・データ収集方法の一部に修正を加えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和元年度の研究計画では、4段階の研究計画のうち、②臨床看護師による「倦怠感のセルフマネジメント促進プログラム」のプレテストを実施し、プログラム適用ツールを改訂した後、③プログラムの臨床適用と評価を開始する予定であったが、②プレテスト実施に至らなかったため、遅れていると評価した。 遅れている一つ目の理由は、前年度の進捗の遅れに伴い、②プレテスト前の臨床看護師に対するプログラム実施に関する研修(前)の実施を今年度計画に入れ込み、また当該研修で寄せられた意見に基づき①プログラム適用ツール試作版の修正を行ったためである。 二つ目の理由は、新型コロナウィルス感染拡大を受け、令和2年2・3月に計画していた②プレテストの実施を延期したためである。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度には、4段階の研究計画のうち、次のことを順次行う。 ②臨床看護師による「倦怠感のセルフマネジメント促進プログラム」のプレテストおよび臨床看護師に対するプログラムとその適用に関する研修(後) ③臨床看護師による「倦怠感セルフマネジメント促進プログラム」の臨床適用と評価 ④「倦怠感のセルフマネジメント促進プログラム」の修正
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、「倦怠感セルフマネジメント促進プログラム」のプレテストに関連した物品費、旅費、謝金の支払いがなかったためである。 次年度使用額は、遅れているプレテストおよびプレテスト後の臨床看護師を対象とする研修会(後)のための旅費・謝金として使用する。
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