2017 Fiscal Year Research-status Report
生殖補助医療を受けた女性の妊娠初期の適応を支援するオンラインプログラムの効果
Project/Area Number |
17K12293
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
崎山 貴代 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (40321278)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 生殖補助医療 / 妊娠初期 / オンラインサポート / 妊娠への適応 / ナラティブ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、過去の研究結果を論文としてまとめる作業(査読中)を通して、プログラムの課題を抽出した。現状における課題は①ガイダンスの改善、②不妊経験の回想の改善、③情動的支援の改善である。①はスマートフォン対応、Web画面のシンプルな表示、文字数・大きさの改善、教材および経験者の語りの増量の検討が必要である。教材の増量について、妊娠初期の日常生活に関する、より詳細な情報提示、季節や社会状況に合わせた情報提示となるよう、内容の改善が必要である。また、Web教材は2回に分けて提示したが、つわりによる体調の変化が2回目のWeb閲覧に影響することが示唆されたため、教材の提示時期の検討も必要である。②は女性の希望を尊重すること、妊娠初期のみならず期間を延長するかどうかの検討が必要である。③は、現在、ARTを受けた妊娠期の女性にうつ傾向が高いかどうかについて文献検討中である。しかし、不妊治療施設での妊娠初期のみのサポートでうつ傾向の改善を図ることは困難であると考えられる。施設移行における継続支援の方法を探求することが必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
過去の研究結果を論文としてまとめるのに時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力施設の協力への承認は得られている。文献検討を早急に行い、情動的支援の方向性を定めること、Webの改善を図ることにより、平成30年度にプログラムを開始できるように進めていく。
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Causes of Carryover |
Web作成の構築に費用をかける予定であったが、そこまで到達することができなかった。平成30年度はWebを構築し、プログラムを開始できるように予定を変更したため、研究費を次年度に持ち越すことになった。
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