2018 Fiscal Year Research-status Report
生殖補助医療を受けた女性の妊娠初期の適応を支援するオンラインプログラムの効果
Project/Area Number |
17K12293
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
崎山 貴代 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (40321278)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 生殖補助医療 / 妊娠初期 / オンラインプログラム / 妊娠への適応 / 介入研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、ART(生殖補助医療)は妊娠期にある女性にうつを生じさせるか、また、うつに対するART以外の影響因子を明らかにするために、システマティックレビューを実施した。PubMed、CINAHL、PsycINFO、医学中央雑誌を用いて文献検索を行い、抽出された論文から包含基準、除外基準に基づき論文を選択した後、RoBANSによる質評価を行った。結果として、11論文をレビューの対象とした。レビューの結果、11論文中10論文は、ARTは妊娠期にある女性に有意なうつ傾向を生じさせないと結論づけていた。つまり、ARTによる妊娠は自然妊娠と比較したうつになりやすさは示されなかった。 前研究において、ARTを受けた妊娠期の女性のうつ得点には、不妊経験によるポジティブな変容(不妊経験が自分を成長させたかどうか)や特性不安が関連していた。今回のシステマティックレビューの結果、うつの結果を出す際に年齢による調整を行っていた研究はあったが、全体として交絡変数の検討は不十分であった。よって、関連要因も含めて変数を選択したほうがよいのではないかと考えている。 妊娠期のうつへの介入については、短期間で効果が見られる介入そのものがないと思われるが、Stepped care modelに基づき、前回の課題を活かして実施してもよいと考える。 また、今年度は今までの研究成果を論文としてまとめた。ARTを受けた女性に対する妊娠初期の適応支援プログラムの開発と評価について、1英論文がアクセプトされた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
論文作成と文献検討に時間を要した。大学の教育、管理運営との両立がうまくできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本来の目的達成につなげるべく努力するが、期間延長が必要になるかもしれない。
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Causes of Carryover |
研究の進捗状況が遅れており、本来使用予定であったWEB関連費用や謝金などが使用されていない。次年度実施する予定であるため、次年度に持ち越して使用する予定である。
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