2017 Fiscal Year Research-status Report
妊娠早期からの主体的・継続的な出産準備教育による父親役割形成への効果
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17K12327
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
宮本 雅子 摂南大学, 看護学部, 講師 (00413245)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小神野 雅子 宝塚大学, 助産学専攻科, 准教授 (00269458)
松田 佳子 宝塚大学, 助産学専攻科, 講師 (40727476)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 父親役割 / 親性 / 妊娠期 / 産後 / 育児 / 教育的援助 / 育児参加 |
Outline of Annual Research Achievements |
妊娠期の夫婦の役割認識と出産や育児への参加ニードに関して,研究調査を実施した。調査対象は,初産の妊婦とそのパートナーであり,妊娠期のセミナー参加妊婦911人(パートナーを合わせ1822部)に調査票を配布し,平成29年12月時点で491人(妊婦とパートナーを合算)の調査票を郵送により回収した。調査期間は,平成29年9月~平成30年1月内に5か所で実施した。調査内容は,「立ち会い出産の予定」,「妊婦健診のパートナーの参加」,「保健指導・両親学級への参加」,「育児・家事への参加」に関して,それらの知識・関心・意思・医療者への要望について,および3尺度「自己効力感(GSES尺度),父親らしさ尺度,K6尺度)の自記式質問紙への回答である。現在は,データ入力および分析を行っている。以上のデータ分析を通して妊婦とパートナーの両方の視点から共通点や差異について深く検討できる可能性がある。平成30年度は,分析結果をもとに,妊娠期からの夫婦の役割形成に影響する要素や,出産や育児の参加へのニードを明らかにし,必要な教育的援助について検討する計画である。 文献検索を医学中央雑誌,PubMedのデータベースを用いて実施し「父親・夫婦」,「胎児・新生児・子どもへの愛着」,「妊娠・出産・産後」,「親役割・父親らしさ」,および「自己効力感,自信,満足」のキーワードをもとに,平成29年度は,1,000件程度の文献のタイトルと抄録を抽出した。平成30年度は,その他のデータベースからも文献を収集し,システマティックレビューを実施し,上記調査の結果と併せて,必要な教育的援助について検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成29年度の調査の実施期間が,当初の計画より6か月延長となった。分析対象の質問紙回収数は満たすことはできたが,データ入力・分析,および文献検討について平成30年度に持ち越すことになった。
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Strategy for Future Research Activity |
文献検索は,集中期間を設け,平成30年5月~6月に収集・検討・分析対象文献の集約,レビューを行う。結果の公表は,12月までの論文投稿を目標とする。 調査結果の公表は,学会発表登録・論文発表を研究分担者と分担して年度末までに実施する。 以上の2件の研究調査から,教育的援助である介入プログラムの作成を平成30年9月までには行い,その後は当初計画に基づき平成31年8月頃の介入期間を設けて教育的介入研究を実施する。
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Causes of Carryover |
当該助成金が生じた理由として,文献検討(文献の取り寄せ・分析過程に必要な諸費用・英文校正等)が実施できなかったためである。 平成30年度は,上記の研究に必要な経費として,次年度助成金として執行する。
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