2019 Fiscal Year Research-status Report
医療介護混成チームで包括的に挑む施設入所重度要介護高齢者における便秘解消への試み
Project/Area Number |
17K12441
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
土田 敏恵 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (10461170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 富美子 名古屋女子大学, 健康科学部, 講師 (20461171)
山田 絵里 兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (50783908)
宮前 奈央 兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (50811668)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 便秘 / 下剤 / 施設入所高齢者 / 腸管運動 / 経穴圧迫 / 排便姿勢 / 排便パターン |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度に実施した介護施設に入所中の重度要介護(要介護4以上)高齢者の大腸活動と便秘の実態調査では、研究対象者のほとんどが大腸刺激性下剤を服用しているものの、大腸活動は小さくさらに個人差が大きく、腸管内に多量のガスや便の貯留が認められた。最近の便秘対策の動向として、大腸刺激性下剤の長期連用を避けるべきであるとの方針が出されたことからも、下剤に頼らない便秘介入策が必要であると考えた。そこで本年度の研究では、2017年度の研究結果を踏まえて立案した便秘対策について実践し評価することを目的とした。 研究デザインは、シングルケーススタディの操作交代デザインとし、対象者5名に対し、3つの便秘対策として①大腸刺激性下剤の連用中止、②便秘に効果のある5つの経穴圧迫(いわゆるツボ押し)(4週間)、③便座座位姿勢による排便(4週間)を実施時期が異なるように導入することを計画した。アウトカム評価としては、①腸蠕動音、②腸電図による大腸平滑筋の電位差と収縮回数、③超音波検査による大腸内のガスと便の貯留、④腹部単純エックス線撮影による大腸内のガスと便の貯留、⑤排便回数、⑥排便量と性状、⑦腸内フローラの変化とした。 所属機関の倫理審査委員会からの承認を得て対象者および代諾者からの研究協力の同意を得た。しかし、その後COVID-19感染拡大と対象施設での感染防止の観点から、対象施設での研究活動を自粛したため、研究は中断している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2017年度に収集したデータ、特に腸電図と身体活動量の解析に想定以上の時間を要した。解析結果に基づき、便秘解消のための介入方法について多職種で検討するため、当初の研究計画が遅延した。さらに、COVID-19感染拡大と対象施設での感染防止の観点から、対象施設での研究活動を自粛した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究開始のための物的準備と研究者間の調整はできているため、COVID-19による影響が小さくなり、研究活動が再開可能となれば、着手する。
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Causes of Carryover |
翌年度に延長した研究計画で必要な物品・旅費・謝金等に使用する。
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Research Products
(3 results)