2018 Fiscal Year Research-status Report
児童・思春期精神科病棟における地域包括ケアの視点を取り入れた教育プログラムの開発
Project/Area Number |
17K12474
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
船越 明子 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (20516041)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 有紀 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (10292616)
土谷 朋子 文京学院大学, 保健医療技術学部, 准教授 (40555075)
斎藤 まさ子 新潟青陵大学, 看護学部, 教授 (50440459)
浦野 茂 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (80347830)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 児童・思春期 / アウトリーチ / ピアサポート |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、児童・思春期精神科病棟に勤務する中堅看護師の実践能力向上に効果的な、地域包括ケアの視点を取り入れた教育プログラムを開発することを目的に、平成30年度は以下の2つの調査を行った。 【調査1】児童・思春期精神科看護に特化した看護実践能力自己評価尺度の原案として作成した「子どものこころのケア実践尺度(案)」の信頼性と妥当性を検証するために、児童・思春期精神科領域に勤務する看護師を対象とした自記式質問紙調査を実施した。29病院から調査協力が得られ、505名(有効回答率79.9%)を分析対象とした。項目分析の結果、天井効果、床効果は認められず、I-T相関係数は0.752~0.876の範囲であった。探索的因子分析の結果から、「子どもへの直接ケア」、「家族へのケア」、「ケア対象への理解」、「連携」の4因子36項目の尺度とした。Cronbach’s α係数は0.986であった。「看護実践の卓越性自己評価尺度―病棟看護師用―」総得点および児童・思春期精神科病棟での勤務年数と統計的に有意な正の相関を示した(r =0.654, p <0.001; r=0.266, p <0.001)。
【調査2】児童・思春期精神科病棟での看護実践に必要とされる地域包括ケアの視点の抽出:精神健康上の課題をもつ青少年を対象に、アウトリーチ型のケアを実践している臨床家6名へのインタビュー調査を新たに行い、分析を進めた。また、ピアサポート型支援について、支援者・家族・当事者が対等な立場で学ぶためのグループプログラムを検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インタビュー調査の実施と分析に時間がかかっているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
2019年度は、各調査とも当初の研究計画にしたがって研究課題を推進する予定である。
|
Causes of Carryover |
(理由)データ分析が学会発表に間に合わず、学会発表にかかる経費に余りが生じた。 (使用計画)2019年度の調査および研究成果発表に使用する予定である。
|
Research Products
(2 results)