2019 Fiscal Year Research-status Report
新人訪問看護師への新人教育と職務継続との関連に関する縦断的研究
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17K12493
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
森 陽子 横浜市立大学, 医学研究科, 共同研究員 (20739180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深堀 浩樹 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 教授 (30381916)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 看護管理 / 訪問看護事業所 / 就業継続 / 職務満足度 / 訪問看護実践環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、地域包括ケアの推進の要となる訪問看護人材の確保・育成・定着を促進させるために、訪問看護事業所での就業継続を可能とする予測因子とその関連要因を明らかにすることである。本年度は、①前年度に実施したインタビュー調査により得られたインタビューデータの質的分析を行った。質的分析より、訪問看護事業所の提供する就業時の教育的支援への新人訪問看護師の認識について、肯定的認識と否定的認識に分類し要素を抽出した。得られた要素から、病院等での勤務経験のある新人訪問看護師が求める就業時の教育的支援の在り方について検討した。研究成果の一部を、国内学会にて発表した。また、論文は学会誌へ投稿中である。 ②訪問看護師の満足度尺度日本語版の開発と、訪問看護実践環境測定尺度の開発のために、自記式質問紙による郵送調査を行った。関東甲信越地方に所在する1998か所の訪問看護事業所へ研究協力を依頼する文書を郵送し、研究協力に同意の得られた事業所へ質問紙を郵送した。1998か所の事業所の内、約7%にあたる152事業所より研究協力への同意が得られ、829部の質問紙を郵送した。現在、質問紙を回収中でありデータベースの作成段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、前年度実施したインタビュー調査について国内学会での発表と論文投稿を行った。また当初の予定通り、郵送調査を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる2020年度は、本年度実施した郵送調査により得られたデータの分析により、訪問看護師の満足度尺度日本語版の開発を完成させる予定である。また、訪問看護実践環境測定尺度の開発については、本年度実施した調査を予備調査と位置付け、最終年度に本調査を実施予定である。
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Causes of Carryover |
2018年度は臨地実習における指導等、教育に関する業務が多忙であり研究活動に費やす時間が十分に確保できなかったことから、助成金の繰り越しが生じている。最終年度となる2020年度は、郵送調査に必要な経費を助成金から執行予定である。
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Research Products
(1 results)