2018 Fiscal Year Research-status Report
外国人ケア労働者を対象とした異文化間ケア教育プログラムの開発から協働文化の創生へ
Project/Area Number |
17K12500
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
畠中 香織 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (40756227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 共子 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (40227153)
山本 恵美子 宮崎大学, 医学部, 講師 (50464128)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 在日外国人ケア労働者 / 異文化適応 / 協働文化 / 異文化間ケア教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は在日外国人ケア労働者を対象に、「4レベルアプローチ」型の「異文化間ケア教育プログラム」の検討~開発期と位置付け、教育素材となるDVD制作を実施した。 DVD制作にあたり、昨年度からの文献検討と今年度のインドネシア高齢者施設の視察から、日本のケア現場でトラブルを生じやすい外国人と日本人のケアの差異(方法・場面)や、職場慣習や価値観を分類しパターン化を行った。 まず、29年度から継続している文献検討や関連資料(異文化適応、協働環境、協働文化、ケアの受け手の反応など)では、日本人が外国人に求めるケアや職場の働き方を整理した。次に、2018年夏に訪問したインドネシア高齢者施設の視察では、EPA制度を通じ日本の就労経験を持つインドネシア人から、日本とインドネシアでのケアの異なりについての理解を深めた。また、外国人の母国での働き方や職場慣習を理解し、日本においてトラブルとなりえる行動や課題を整理した。さらに、海外・国内学会において、EPA制度や外国人ケア労働者に関する情報収集に努めた。 それらの情報をもとに、日本のケア現場で就労する外国人に期待する技術や、理解を求める職場慣習・接遇場面等を撮影し、DVD教材を制作した。制作には、EPA制度を通じ看護師として、日本での就労経験を有するインドネシア人に監修を依頼した。教材には、実際に外国人が就労した上での経験・意見、日本での就労においてのニーズ等も含めることができた。今後は、e-learningシステムを整え、DVD教材を用いた研修を展開していくこととする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成30年度は、目標としていた「異文化間ケア教育プログラム」の基礎となるDVD教材を制作することができた。しかし、e-learningと研修内容は検討でとどまり、制作から展開までは至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、e-learningと研修の構成に取り組み、「4レベルアプローチ」型の「異文化間ケア教育プログラム」を展開し、効果の検証を行っていく。
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Causes of Carryover |
人件費の調整が上手くいかなかった。次年度にむけてe-learningの制作時に使用していく。
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Research Products
(2 results)