2020 Fiscal Year Research-status Report
外国人ケア労働者を対象とした異文化間ケア教育プログラムの開発から協働文化の創生へ
Project/Area Number |
17K12500
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
畠中 香織 関西医科大学, 看護学部, 講師 (40756227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 共子 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (40227153)
山本 恵美子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (50464128)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 在日外国人ケア労働者 / 異文化適応 / 協働文化 / 異文化間ケア教育プログラム / e-Learning |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、在日外国人ケア労働者を対象にした「4レベルアプローチ」型の「異文化間ケア教育システム」、e-Learningシステム構築の最終段階とし、ホームページを完成させた。 e-Learning受講後の行動変容の評価について、外国人にとって簡便なアプリを通じた記録・提出を考案し進めた。しかし、アプリ制作費用が当初の予算より大幅に超過することが判明したため、紙媒体を用いた日記法へと変更した。 調査計画の進行について、当初の案では、対面教育を実施する段階が設けられていたものの、コロナ感染拡大の影響があり集合・対面教育等は実施が難しくなり、研究計画の変更・調整を行った。 また2020年度中に調査施設や外国人ケア労働者への協力依頼を考えていたが、介護施設のコロナ対応、その多忙さを考慮し、調査依頼は控えた。さらに対象の外国人ケア労働者へも、コロナ禍において母国人との交流や母国への一時帰国が困難となり、異国での生活に関連したストレスが増加していることが推測されたため、調査依頼は控えた。
海外や国内のオンライン学会へ参加し、外国人ケア労働者の移住や適応、コロナ関連で往来が困難となった事例、日本人と外国人の協働、ケアを受ける高齢者の意識や受け止めについてなど、幅広く情報収集を行った。さらに、文献からの情報収集も積極的に行った。これらから得られた情報を分析し、2021年度の研究遂行に向けて課題や理解を深めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度に目標としていた介護施設、外国人ケア労働者への調査依頼まで至らなかった。コロナ禍のため、介護施設の日常業務が多忙化しており、調査協力を依頼することは困難であると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、介護施設、外国人ケア労働者への調査依頼、「異文化間ケア教育プログラム」のe-Learningを展開し、効果の検証に取り組んでいく。
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Causes of Carryover |
コロナ感染拡大の状況を考慮し、介護施設や外国人ケア労働者への調査協力依頼を控えたことにより、調査を計画通りに進めることはできなかった。それに伴い、調査遂行上の補助を確保する必要がなくなり、人件費等の支出がなかった。またコロナ感染拡大の影響のため、国内/海外での学会発表の機会を持つことができなかった。 2021年度は、コロナ感染拡大の状況を見ながら、可能な範囲で介護施設や外国人ケア労働者へ調査依頼を行っていきたいと考える。この調査がe-Learning教材であることの強みを活かし、調査協力者を募り、データ収集へと繋げていきたい。
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Research Products
(1 results)