2020 Fiscal Year Annual Research Report
Anger management abuse prevention program development for male caregivers with dementia
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17K12517
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Research Institution | The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing |
Principal Investigator |
西尾 美登里 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 講師 (20761472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 裕美 福岡大学, 医学部, 教授 (00301359)
緒方 久美子 福岡大学, 医学部, 教授 (00309981)
坂梨 左織 福岡大学, 医学部, 講師 (20569644)
尾籠 晃司 福岡大学, 医学部, 准教授 (40211817)
久木原 博子 福岡大学, 医学部, 教授 (50268950)
大上 渉 福岡大学, 人文学部, 教授 (50551339)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アンガーマネージメント / 認知症 / 男性介護者 |
Outline of Annual Research Achievements |
認知症の介護をする家族男性のアンガーマネージメントによる虐待防止について、研究1~3に沿ってプログラムの開発を行った。研究1. 認知症の人を在宅で介護する男性の、虐待の実態と関連要因の調査を行った。研究2. 認知症の人を在宅で介護する男性に対しアンガーマネージメントを行い,介護問題対処への効果を調査した。研究3. 虐待防止のプログラムを作成し、実用性の検討した。 結果と考察: 予備調査において、妻は母よりも有意に顔へのタッチングを実施されており、夫介護者が妻へタッチングを実施することで、ストレスの効果を感じている可能性があると示唆された。当研究において、BPSDへの対応の中で、妻や母親から強要や攻撃、拒否をされると身体的・精神的虐待をとる傾向があると考えられた。医療者や介護サービス提供者は、男性介護者と信頼関係を構築し、男性介護者の言動や表情、妻や母親の身体と表情などを観察し、男性介護者へ具体的な認知症への対応方法を教示し、不安を傾聴し、レスパイトの支援を提供する必要があることが明らかになった。呼吸を整えタッチングする効果は脳波のパターンが有意に安定化し、不安定となったニューロン活動を安定化させる効果がある。皮膚からの感覚刺激は、記憶や人間特有の高次機能を活性化する効果により神経活動が安定する。息子よりも夫のほうが、呼吸を整えタッチングを行うことで、ストレスが軽減する効果があることが明らかになった。認知症者を介護する男性の家族は、特に夫において、介護生活の中で妻へ暴言を吐いたり、暴力を振るいそうになった際、呼吸を整え妻へタッチングをすることは、ストレスを軽減し介護生活を継続するうえで有効であることが明らかになった。
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Remarks |
フレグランスジャーナルは、韓国語にて翻訳され、FREGRANCE JOUNAL KOREA 2020年4月に発行されている。
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Research Products
(6 results)