2018 Fiscal Year Research-status Report
新興感染症制御の国際標準化と看護学への応用を目指したサーモグラフィ
Project/Area Number |
17K12605
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Research Institution | Tenri Health Care University |
Principal Investigator |
堀江 修 天理医療大学, 医療学部, 教授 (50304118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝田 宏美 兵庫医療大学, 薬学部, 助手 (20509137)
津田 智子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30305172)
上杉 裕子 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (40423230)
竹末 芳生 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70197292)
小柴 賢洋 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70301827)
吉田 いつこ 安田女子大学, 看護学部, 准教授 (90635088)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | サーモグラフィ / 感染症 / 看護学 |
Outline of Annual Research Achievements |
サーモグラフィを手法とした感染制御のための判定システムの構築を行い、さらに臨床看護学に応用することを目的としている。健常者のサーモグラフィの測定を行った。測定は日本サーモロジー学会の診断基準の測定条件に準じて検査を行った。室温24.5~26.5℃、湿度40~60%の環境条件の部屋にて、座位の姿勢で15 分間馴化した後に測定を行った。測定部位は、顔面、内耳、頸部とした。サーモグラフィによる体表温度測定と、体温計による体温測定を同時に行い、体表温度と体温の相関性について検討した。体温の測定は電子体温計を用い、予測値だけでなく、計測時間10分間の実測値を測定した。夏季と冬季に測定を行い、環境条件の差異による体表温の変化について検証した。対象の年齢層を20歳代から60歳代までの広範囲に設定し、年齢の差異による体表温の変化について検証した。男性と女性による体表温の差異について検証した。生体条件として、冷え症の有無、コンタクトレンズの装着の有無、服薬状況、既往症などについて調査を行った。機器の互換性においては装置の種類を追加して検討を行った。機種が変わると性能が変化するためデータに差が生じるが、性能の中でも画質と焦点精度に大きく影響を受けることがわかった。近年、フォーカスフリーで安価な装置の開発が行われており、本装置について検討を行った。焦点調整が必要で高性能の装置に比べてデータにバラツキが生じる。しかし、焦点調整が正しく行われなかった高性能の装置より、フォーカスフリーの装置の方が、データのバラツキは少なかった。サーモグラフィ検査に熟練していない看護師が、サーモグラフィの測定を行う場合、フォーカスフリーの装置の方が適していると考えられる。本装置は小型で携帯が可能である特性も看護業務に適していると思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
特許申請が企業との共同出願となり、契約や出願内容について詳細な検討が必要になったため。
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Strategy for Future Research Activity |
国内の特許申請を行う。海外の特許申請を検討する。感染症患者のサーモグラフィ測定を行う。判定ソフトを開発する。
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Causes of Carryover |
特許出願検討中にて、費用の詳細が定まっていないため、機器の購入を見合わせている。特許申請費用が定まったら速やかに購入する。
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