2021 Fiscal Year Annual Research Report
A study on a method of using plain Japanese for non-native speakers of Japanese
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17K12613
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
轟木 靖子 香川大学, 教育学部, 教授 (30271084)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 直子 香川大学, 教育学部, 教授 (30314892)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | やさしい日本語 / 防災 / 外国人住民 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、外国人住民の防災を考えるうえで重要な「やさしい日本語」の、一般の日本人への普及および教育を実施するうえで有効な方策について、アンケート調査等の結果等から分析・考察をおこなうものである。日本における外国人住民の数は、新型コロナウィルス感染症の流行により、伸び率は一時的にマイナスとなっているが、長いスパンでみると増加傾向が続いている。南海トラフ地震等、将来的に大きな地震が予測される日本において、地域ごとの特色にあった防災を考えることは非常に重要である。老年者や乳幼児、傷病者等、自力避難困難者については多くの自治体でなんらかの対策をとる傾向にあるが、外国人住民については、まだじゅうぶんな対策が取られているとは言い難い。 本研究は、日本語教育の専門家や外国人支援のボランティア以外の一般の日本人にできるだけ「やさしい日本語」を知ってもらい、活用を促すことで、地域の防災や減災をより充実させることを目的とし、一般向けの講習会、やさしい日本語について知識のない日本人学生への指導および学習成果の分析・評価、日本人学生・日本人住民と外国人留学生・外国人住民の間で防災に関する知識や意識がどの程度異なるかの調査・分析等を中心におこなった。新型コロナウィルス感染症の流行もあり、他の自治体との交流は断念せざるをえなかったが、学校教育現場で子どもたちにどのように指導するかについての検討をおこない、今後外国人住民を含めた地域の防災・減災を推進するための道筋について考察することができた。
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Remarks |
山下直子 学部教育プロジェクト「香大発多文化共生プロジェクト」やさしい日本語講習会,香川大学経済学部 (2021年8月4日)
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Research Products
(2 results)