2020 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the support system for the institutional digital archiving of local information resources by local residents
Project/Area Number |
17K12793
|
Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
柊 和佑 中部大学, 人文学部, 准教授 (80530659)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | デジタルアーカイブ / 地域情報資源 / 組織内アーカイブ / 映像アーカイブ / 写真アーカイブ / 図書館情報学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域情報資源の住民によるアップグレードによる、DAの継続的利活用について調査研究を行った。現在、DAを運用している組織では、DAの維持管理の費用が問題となっている。DAが作られた当時は運用予算がついており、利用者も多かったため、運用に問題はなかった。しかし、次第に利用頻度が減っていくDAは構築して終わりである事例が多い。本研究はこのような、使われなくなるDAの継続利活用について問題意識を持ったため、実態の調査と解決方法としての地域住民によるアップグレードが可能なシステムとメタデータ構築を目標に検証を行った。 インターネットが普及した今、利用者の環境の高度化もあって、さまざまなDAが構築運用されてきた。その中には、データが保存されることを考慮していない、一般の利用者によって構築されたボーンデジタルな情報を収集したものが存在する。インターネットの発生からデータを収集しているInternet Archiveなどが代表的なものだと言える。地域のアーカイブを作ることは、その地域で生活している人たちの記憶を残すことであり、データの作成者は一般の利用者が大半となる。地域を中心にDAを作る場合、メタデータを残すことが困難である原因である。 以上の状況を解決するために、理論的検討と、それに基づいたシステム・メタデータ開発を行った。結果としては、当初の予定以上の検討・調査を行うことができたが、新型コロナの影響もあり、システム開発は見通しが立っていない。今後、以上の研究成果およびこれまでの知見を元に、コロナ禍で行うことができなかった調査・実験を進めていく予定である
|
Research Products
(7 results)