2017 Fiscal Year Research-status Report
グループ内ピアアセスメントに基づく能力測定のための実用的手法の提案
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17K12940
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岩間 徳兼 北海道大学, 高等教育推進機構, 講師 (70608900)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | グループ学習 / 項目反応モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,(1)グループ内ピアアセスメントに利用可能な項目反応モデルについて検討する(2)グループの構成方法による能力測定精度への影響を検討する(3)グループの構成方法を実際場面へ適用して評価する,の三つを行うこととしている。 平成29年度は,グループ内ピアアセスメントに利用可能な項目反応モデルについての検討を行い,グループの構成方法による能力測定精度への影響の検討に着手した。 まず,一点目については,高等教育における授業内の活動や評定の実践,グループ内ピアアセスメントで得られる(評価者×被評価者×課題)の形式のデータに適用可能な項目反応モデルについて,文献や学会参加等を通して意見交換や情報収集を行った。そして,高等教育段階ではルーブリック等を利用した段階的な評定が採用される場面が多くなってきていることから,段階反応データに対する項目反応モデルに絞ってモデルの検討をすることとした。また,(評価者×被評価者×課題)のデータに適用可能な項目反応モデルとして,評価者の厳しさや評定段階間での一貫性を組み込んだモデルが近年に複数提案されており,情報コミュニケーション技術の利用が進む現状を鑑みた上でそれらの中から本研究で主に扱うモデルを決定した。そして,二点目に関しては,能力測定に影響を与える,グループ構成に関する要素を整理し,シミュレーション研究の準備を進めた。これについては,引き続き次年度に取り組むこととした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一つ目の検討に時間を要したが,想定の範囲内で計画が進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
シミュレーション研究を進め,それに基づいて実際場面への手法の適用を行う。
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Causes of Carryover |
調査出張の回数が予定より少なくなったため。来年度の調査研究費として使用する予定である。
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