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2018 Fiscal Year Research-status Report

ガンダーラの植物文様の比較美術史的研究―ギリシア・ローマ的モチーフの仏教的受容―

Research Project

Project/Area Number 17K13358
Research InstitutionSoka University

Principal Investigator

田辺 理  創価大学, 付置研究所, 研究員 (40757209)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords植物文 / 葡萄唐草文 / ガンダーラの仏教彫刻 / アカンサス文
Outline of Annual Research Achievements

今年度は、主に研究発表及びと資料調査を行うことによって研究を遂行した。
研究発表に関しては、2018年7月2日にナポリで開催された国際学会であるEuropean Association for South Indian Archaeology and Art(EASAA)2018, 第24回大会において “A Reconsideration of Peopled Vine-Scroll in Gandhara-Focusing on a Relief Panel owned by the Museum of Fine Arts, Boston-,”というタイトルで研究発表を行った。この研究発表は、ボストン美術館所蔵の縦型浮き彫りに表現されたディオニューソス神と眷属に関連する図像の中でも研究計画にある葡萄唐草文に関連するものである。本発表のProceedingsとして、同タイトルの拙論が South Asian Archaeology and Art 2018において掲載される予定であり、さらに、2019年4月18日に、本論を掲載した『国華』1482号が出版された。
また、資料調査については、2018年1月8日から1月17日にかけて、ギリシアのアテネ及びテッサロニキの博物館においてアカンサスなどの植物文を中心に作品の写真撮影を行った。アテネでは、古代アゴラ博物館、アクロポリス、国立歴史博物館などを見学し、植物文を中心に写真撮影を行った。テッサロニキでは、考古学博物館などを見学し、関連作品の写真撮影を行った。また、テッサロニキ近郊のヴェルギアナ、ペラに行き、博物館の見学及び作品の写真撮影を行った。その後、1月22日から1月24日にかけて、ベルリンに向かい、Altes博物館において、ディオニューソス神に関連する図像や植物文を中心に、関連作品の調査及び写真撮影を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の予定では、フランスのボルドーなどに行く予定であったが、ナポリで開催された学会で研究成果の発表を行う機会が得られたので、計画を変更して研究成果の発表を行った。この学会では、初年度に研究を進めてきた葡萄唐草文について、発表することができたため、予想外に研究が進展したと考えられる。
また、本来では3年目にギリシアに行き、作品調査をする予定であったが、資金が十分に得られたので、計画を変更してギリシアのアテネとテッサロニキの博物館や遺跡を訪れた。この調査によって、今後の研究に必要な植物文を表現した作品の写真撮影のみならず、他の作品も実見し、写真撮影することができた。さらに、ベルリンの旧博物館において植物文だけでなく、ディオニューソス神と眷属を表現した石棺の作品調査及び写真撮影を行った。また、ケルンにおいて、植物文の図像の解釈に必要なディオニューオソス神のモザイクや他のコリント式の柱の上部を装飾していたアカンサス文の写真を撮影できた。これらの調査の成果から、現在まで研究が順調に進展しているといえる。

Strategy for Future Research Activity

3年目にギリシアにおいて調査を行う予定であったが、最終年となる今年度はその予定を少し変更して研究を遂行する。現在予定している調査地としては、トルコに行き、イスタンブールの考古学博物館においてアカンサス文などを中心に調査を行いたい。
また、2018年度は欧州を中心に調査を行ったので、研究における課題として、ガンダーラの仏教彫刻の調査が2017年度に比べて不十分である。そのため、インドのニューデリーから、マトゥラーやチャンディガールなどの博物館を訪問し、ギリシア・ローマ美術の影響を受けたと考えられるインド美術や、ガンダーラの仏教彫刻の作品調査を行いたいと考えている。
今後の研究を遂行するための推進策の一つとして、2019年の6月までミュンヘンに滞在する予定なので、当初の予定通り、ミュンヘン大学の西洋古典学科の図書室や国立図書館において、日本では手に入れることができないギリシア・ローマ美術の研究資料や文献の収集を行う。

Causes of Carryover

本研究は3年間で遂行するためのものである。それ故、来年度がその最終期間となるため、次年度使用額が生じた。
その使用計画については、主に調査と研究論文の執筆を行う予定である。
調査に関しては、トルコのイスタンブールの考古学博物館においてアカンサス文を中心に調査を行う予定である。一方では、インドのニューデリーから、マトゥラーやチャンディガールなどの博物館を訪問し、インド美術や、ガンダーラの仏教彫刻の関連作品の調査及び写真撮影を行う。
これらの資料調査のための旅費と、関連する書籍などを購入し、写真資料などを購入するための資金に充てるつもりである。

  • Research Products

    (2 results)

All 2019

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Journal Article] ガンダーラの仏教彫刻の人物葡萄唐草文の仏教的な意味について―ボストン美術館の作例 をめぐって―2019

    • Author(s)
      田辺理
    • Journal Title

      國華

      Volume: 1482 Pages: 5-19

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] A Reconsideration of Peopled Vine-Scroll in Gandhara-Focusing on a Relief Panel owned by the Museum of Fine Arts, Boston-2019

    • Author(s)
      Tadashi Tanabe
    • Organizer
      The European Association for South Asian Archaeology and Art, 24th Conference
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2019-12-27  

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