2019 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative Art History Research of Gandharan Floral Motifs
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17K13358
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| Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
田辺 理 創価大学, 付置研究所, 研究員 (40757209)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | ガンダーラ / 植物文 / ギリシア / ローマ |
| Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、最終年度なので、業績を出す活動を行った。まず、本科学研究費の成果の一部として、「ガンダーラの仏教彫刻の人物葡萄唐草文の仏教的な意味について―ボストン美術館の作例をめぐって―」(『國華』1482号, 2019年, 7-21頁)が刊行された。本稿では、ガンダーラの仏教彫刻に見られる葡萄唐草文の中に表現されたディオニューソス神と眷属に関連する図像について考察を行った。また、2019年10月20日に、「ガンダーラの仏教彫刻におけるディオニューソス神図像の受容の特徴」という題目で、第61回オリエント学会(於明治大学)において発表を試みたが、台風上陸のため、学会発表は中止となったので、発表要旨を提出した。 さらに、本研究に関連して、2019年10月29日に奈良文化財研究所において開催された国際遺跡研究セミナー「中央アジア西部の仏教遺跡と出土壁画について ウズベキスタン南部ファヤズテパ遺跡出土壁画を中心に」に参加し、イスタンブール大学上級研究員Kazim Abdullaev氏などの、ガンダーラの仏教とも関係が深い中央アジアソグディアナの遺跡であるファヤズ・テパについての研究発表を聴講した。 また、研究調査として、2020年2月4日から2月13日まで、インドのチャンディーガル、パトナ、マトゥラー、ニューデリーの博物館を訪問し、作品の研究調査を行った。チャンディーガルの政府博物館においては、植物文様の他に、仏説法図などのガンダーラの仏教彫刻の実見調査、写真撮影を行った。また、パトナにおいては、マウリヤ朝からクシャン朝の美術について実見し、一部写真を撮影することができた。マトゥラーにおいては、葡萄唐草文を中心に彫刻の細部の実見調査、写真撮影を行った。最後に、ニューデリーの国立博物館においてミーラーンの壁画などの写真撮影を行った。
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