2018 Fiscal Year Research-status Report
Research of Interpersonal Relationship in Conversation Using Natural Conversation Data
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17K13457
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Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
臼田 泰如 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 音声言語研究領域, プロジェクト非常勤研究員 (80780501)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 自然会話 / 相互行為 / 対人関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,1.会話における参与者の行為と,会話の場において変動する参与者同士の関係(局所的関係)との関連を明らかにすること,2.局所的な関係と長期的な関係性(大域的関係)との関連を明らかにすること,の2点である.大域的関係が行為に及ぼす影響については知見の蓄積があるが,局所的関係と行為の関連および局所的関係と大域的関係の関連については十分には研究されてきていない.そのため,実際になされた会話のデータを用いて,1.局所的関係のアノテーション方法の整備,2.行為と局所的関係のアノテーションに基づく会話の分析,3.局所的関係から大域的関係についての探索的分析,を行う.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していたアノテーション作業が前提としていた,専門業者による映像データの書き起こしが,当初の見積もりより大幅に費用を要したため,計画の優先順位を変更し,行為と関係性に関する映像データの分析を優先して進めており,一定の成果を挙げている.
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Strategy for Future Research Activity |
今後も現在の方針を維持し,行為と局所的関係についての分析および大域的関係に関する探索的分析を進める.書き起こしの続きおよびアノテーションについては検討を継続する.
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Causes of Carryover |
本年度において学会出張などの交通費が予定を上回り,必要が見込まれたため前倒し執行を申請したが,申請時点以降においては大きな支出がなかったため.翌年度にも国内外における学会発表を予定しているため,余剰は出ない予定である.
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Research Products
(5 results)