2021 Fiscal Year Research-status Report
英語スピーキングの自動評価に向けた評価指標と評価目的別スコアつき発話データの構築
Project/Area Number |
17K13498
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
金丸 敏幸 京都大学, 国際高等教育院, 准教授 (70435791)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | スピーキング / 自動評価 / 発話データ / 評価指標 / 機械学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,英語スピーキングの自動評価を行うための評価指標の作成,および評価目的に応じた適切な評価指標の重みづけを目的とし,英語スピーキングにおける評価指標の整理,評価目的に応じた自動評価用の評価指標の設定,英語スピーキング試験のスコア別サンプルと自動評価用指標でのスコアづけ,評価目的に応じたスコア付けを出力するための各指標の重みづけの調整,を行うものである. 計画最終年度は,評価目的に応じたスコアを出力する自動評価モデルの実験,および調整を行う予定であった.自動評価モデルの実験では,外部のクラウドサービスを利用して機械学習による自動評価モデルの評価実験を実施する予定であったが,昨年度に続き,新型ウイルス感染症の感染拡大により,安全に追加のスピーキングデータを収集する機会が得られなかった.そのため,実装モデルとスコアの調整についても進展されることができなかった. 一方,これまでに新しく行われたスピーキングや評価に関する研究について,文献収集と整理を行い,先行研究のアップデートを図った.先行研究の再整理により,本研究に活用できそうな外部データがいくつか見つかったため,今後はこれらのデータも入手し,本研究のモデルで実験することも考慮する. 以上のように,昨年度に引き続き,年度当初より新型ウイルス感染症の感染拡大の影響を受け,とくにデータ整理の面で研究計画を大幅に見直す必要に迫られたため,外部での発表およびデータの公開についても遂行できず,研究期間の再延長を行った.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度と同様,最終年度に実施予定であった,英語発話の追加収集を行い,実験を実施するためのスピーキングデータを整理する予定であったが,新型ウイルス感染症の感染状況が見通せず,対面による発話データが収集できない状態が続いてしまった.そのため,当初研究期間を再延長して,研究を継続することとした.
|
Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究進捗を踏まえ,英語スピーキング能力を測る検定試験のスコアを持つ参与者の募集を行い,スコア別の発話データ収集を行う.なお,今年度はワクチン接種が進み,実際に人を集めて発話データを収集することが再開できると予想される.データを収集する際には,ワクチン接種証明などで安全性が確認できた協力者を集め,研究データの確保に努める.なお,機材やソフトウェアの環境も当初よりも時間が経過したため,必要に応じて更新を行う.実験については,オンライン(クラウド)上だけでなく,PC上でも予備実験ができるための環境整備を行って,できるだけ効率的な実験遂行を目指す.
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の拡大による研究計画変更が生じたため.
|
Research Products
(1 results)