2022 Fiscal Year Research-status Report
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17K13649
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
張 笑男 長崎大学, 経済学部, 准教授 (50711511)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 取締役の責任 / 責任軽減制度 / 会社法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、会社法上の取締役の責任軽減制度(会社法425条~427条)に関して、直近の会社法改正(2014年改正)の下における同制度の解釈論及び立法論の双方について再検討するものである。本研究の方法としては、母法の米国法を中心に外国法との比較研究により、日本法の解釈への手がかりを得るとともに、日本の裁判実務の状況を調査検討し、現行制度の課題を考察した上で、望ましい制度の在り方の提案を行う。 令和4年度は、ライフイベントによる中断があり、研究に従事した期間は1か月であった。当該研究期間中は、研究中断期間中に刊行された、本研究に関連する最新文献のフォローアップを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ライフイベントによる研究中断の期間が本年度中11か月であったため、研究課題の進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、本研究と重要な関連性を有する、令和元年(2019年)12月4日に成立した改正会社法(令和元年法律第70号、同年12月11日公布)上の新たな法制度と本研究の対象の法制度との平仄を引続き検討し、これらの検討結果及びこれまでの日本法及び米国法の研究で得られた知見に基づき、日本法における望ましい制度の在り方を提示する。
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Causes of Carryover |
ライフイベントによる研究中断及び所属機関変更のため、研究費の支出がなかった。次年度使用額は、研究再開後、研究に必要な図書等の物品購入費、学会参加のための旅費に充てる。
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