2018 Fiscal Year Annual Research Report
The Cybernetics of "Image of Reality" Affirming the Schooled Society.
Project/Area Number |
17K13991
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
小嶋 季輝 琉球大学, 教育学部, 准教授 (30749247)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 教えて君 / ウェブクローリング調査 / ウェブアーカイビング / 問と答の間 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,知識欲と学習意欲の断絶に係る典型事例の調査を通じて,(1) 脱却のパターン導出と (2) パターン内での段階的変化の捕捉及び (3) 各段階内での介入の可能性を模索することを目的としている.当該年度は,このうち,「(2) パターン内での段階的変化の捕捉」,そして,「(3) 各段階内での介入の可能性を模索すること」に取り組んだ.特に,「(2) パターン内での段階的変化の捕捉」を進める過程でこの「(2) パターン内での段階的変化の捕捉」の重要性が高まり,計画期間を延長し,多くのエフォートを割いた. 知識欲と学習意欲の断絶に係る典型事例として「Q&Aサイトで,知識欲に基づき「答え」を求めるが,「学習」を回避し,自己のリソースを割かず,一方的に 他者の学習成果を利用・搾取しようとする者」(=「教えて君」) を扱い,その状態からの「脱却」に至る一般化可能なパターンを求めるため,事例 (=人/ユーザー) の収集とその事例の追跡による行動 (=出来事) 及び「脱却」(=出来事) の確認を大規模なウェブクローリングによって進めた. このクローリング調査にて,昨年度「(1) 脱却のパターン導出」に寄与した事例から,パターン毎に特徴的な変化 (=脱却過程) を示す事例を抽出し「(2) パターン内での段階的変化の捕捉」を導き.パターン間を応談する形で介入可能性を検討することで「(3) 各段階内での介入の可能性を模索すること」を進めた. 研究は完了したものの,「(2) パターン内での段階的変化の捕捉」に時間を割いたことから,論文の投稿時期を逸してしまった.論文は,補助事業期間終了後の各学会の投稿時期に順次投稿・公開する予定である.
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Research Products
(1 results)