2019 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of transition from inflammation to regeneration of myeloide cell regulated soluble Siglec-9 and MCP-1
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17K15720
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
橋本 登 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (90712365)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 抗炎症 / 組織再生機構 / マクロファージ / Siglec-9 / 糖鎖 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒト歯髄幹細胞培養上清(SHED-CM)において同定された分泌型Siglec-9(sSiglec-9)とMCP-1による単球系細胞の炎症組織再生型以降機構の解明のために、以下の 検討を行った。 卵白アルブミン(OVA)とアジュバント(Alum)を週一回、3回免疫した雌性Balb/cの背中に1週間OVA接触刺激を行い、ADモデルマウス(OVA-AD)を作成した。可溶性Siglec-9を尾静脈から投与し、再度1週間OVA接触刺激を行った。その結果、皮膚組織における表皮と内皮の肥厚が有意に抑制された。 可溶性Siglec-9を含む乳歯歯髄幹細胞培養上清SHED-CMを投与したADマウス脾臓のヘルパーT細胞の分布をフローサイトメトリー法により解析した。その結果、CD3+、CD4+、IL-4+の細胞であるType 2 helper T cell (Th2)の分布が可溶性Siglec-9含有SHED-CM投与群で減少していた。 ADの病態では異常増殖する表皮細胞においてIL-4/IL-13シグナルによるSTAT3の活性化がみられる。SHED-CM投与群では対照群に比べSTAT3の活性化(p-STAT3)陽性細胞が減少していた。 マウス骨髄間質細胞をM-CSFで誘導した骨髄由来マクロファージに対し可溶性Siglec-9とMCP-1で刺激した細胞をフローサイトメトリーで解析した。その結果、F4/8とCD206発現細胞が対象群では7%陽性であったのに対し、可溶性Siglec-9とMCP-1処理群では35%陽性になっていた。また平均蛍光強度も約6倍高くなっていることがわかった。
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