2019 Fiscal Year Annual Research Report
Metabolic reprogramming of leukemia stem cells by hematopoietic transcription factors
Project/Area Number |
17K16192
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
高橋 寛行 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (20737712)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 白血病幹細胞 / 代謝リプログラミング / MLL白血病 |
Outline of Annual Research Achievements |
白血病幹細胞(LSC)機能は様々な転写因子・細胞内シグナル・エピゲノム因子などにより制御されているが、その詳細には未だ不明な点が多い。特にLSCの生成・維持には造血幹細胞が持つ代謝機構のリプログラミングが重要とされるが、その分子メカニズムは全く不明である。一方、PU.1, CEBPAといった血球転写因 子はLSCの自己複製能に必須であることが知られているものの、その下流でLSC機能を制御する因子はほとんど解明されていない。そこで本研究では、予後不良の白血病としてMLL転座型白血病に注目し、代謝リプログラミングの観点から各種血球転写因子がLSC自己複製能を制御する仕組みを解明することを目指し、研究を行った。 令和元年度は、一昨年施行したRNAシーケンスデータについてさらに解析を行い、RNAスプライシングに関する遺伝子群の発現変動を見出し、スプライシングマシーナリーの機能異常が生じている可能性を見出した。そこでMLL-ENL白血病細胞株において、PU.1を欠失させた群とコントロール群でRNAを抽出し、定量PCRによる発現解析を行ったが、トランスクリプトームのデータに反して定量PCRではスプライシング関連遺伝子の発現には全く変動を認めなかった。
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