2020 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of cold sensitivity among female nurses on patient comfort
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17K17426
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
鈴木 みゆき (岡みゆき) 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (30510987)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 看護技術 / 看護師 / 冷え / 手 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、ステップ1で病院の女性看護師の皮膚温の分布を示し、ステップ2で病院の女性看護師の皮膚温と患者の皮膚温との関係について言及した。ステップ3では成人女性において、特に手洗い後の手の皮膚温に着眼した実験を行った。 2020年度は、2019年度に実施したステップ3(詳細は2019年度研究実施状況報告書参照)の結果をまとめるとともに、先行ステップの論文化を進めた。 ステップ3【結果のまとめ】研究対象者である成人女性4名の平均年齢は20.5歳で、実験前の中指皮膚温は31.75℃、母指球皮膚温は31.68℃であった。実験下での水による手洗い直後には中指皮膚温は10.36℃、母指球皮膚温は7.63℃の低下がみられ、主観による快のスコアは4.8低下していた。9分後に実験前の皮膚温との差が0.43-0.45℃となり復温を認めた。水による手洗い後に皮膚温上昇を期待した温め行動として手の擦り合わせ動作や手の握り締め動作を実験動作とした。どちらの動作直後でも中指皮膚温は7.39-8.37℃、母指球皮膚温は4.83-6.00℃低下し、主観による快のスコアについても2.5-3.2低下しており、動作前の皮膚温に戻るには9分程度かかっていた。水による手洗い後に41℃の湯で手浴をした場合のみ、皮膚温の低下や主観評価の低下は認めなかった。 2019年度にステップ3の被験者が十分確保できなかったため、2020年度に研究期間を延長したが、新型コロナウイルス感染症による影響で、冬季に限定した同条件下で追加実験することが困難であった。被験者数は少ないが結果を示すことによりデータの傾向を把握することが可能と判断し、今後さらに効果的な手立てを構築するためにも、本研究結果を次の研究課題につなげていきたいと考える。また、今年度は先行ステップの論文化を進めることができ、研究費は論文化するための経費として支出した。
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Research Products
(1 results)