2018 Fiscal Year Research-status Report
母子健康手帳交付に関わる保健師の効果的な引き継ぎ技術
Project/Area Number |
17K17541
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
外間 知香子 琉球大学, 医学部, 助教 (80742965)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 母子健康手帳 / 保健師 / 引継ぎ / 母子保健 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、母子健康手帳交付時の保健師の保健指導内容及びその後の支援を含む母子健康手帳交付の実態と、当番保健師から担当保健師への引き継ぎのプロセスを明らかにすることを目的としている。母子健康手帳交付の場で、当番保健師が支援の必要性のある妊婦を把握し、担当保健師へつなぐことで、必要な妊婦支援を早期に開始することができると考える。 平成30年度は、沖縄県の母子保健担当者へ沖縄県の母子保健の状況について確認したところ、母子健康手帳交付は市町村毎の規定で実施することがわかった。そこで、沖縄本島内にある26市町村と2離島を含む28市町村の各母子保健担当者へ電話で調査を依頼した。そのうち、19市町村から調査協力の承諾が得られた。研究対象者は市町村に勤務する保健師で、母子保健活動の経験年数5年以上、母子健康手帳交付の業務をしたことがある者を対象とした。インタビューでは、母子健康手帳を交付する職種、保健指導内容、母子健康手帳交付後の管理などを含む母子健康手帳交付の方法、当番保健師から担当保健師への引継ぎ方法などを聞き取った。また、保健師が母子健康手帳交付時に出会った妊婦さんのうち、妊娠中から関わった妊婦さんへの支援内容に関しても聞き取りを実施した。平成30年度末時点で19市町村の保健師26名にインタビューを実施した。 今後は得られたインタビューデータのテープ起こしを業者へ依頼し、業者からデータが戻り次第、質的内容分析を行う。研究結果は学会発表、学会誌への投稿を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画どおり目標数のインタビューを実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
インタビューデータをテープ起こしし、質的内容分析を行い、保健師の母子健康手帳交付の方法と引継ぎ方法について明らかにしていく予定である。また、得られた結果については、学会発表、報告書の作成等を計画している。
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Causes of Carryover |
平成30年度はパソコンとプリンタを購入し、研究環境を整えた。また、インタビュー対象者へのお礼品のボールペンと研究遂行に必要な消耗品等を購入した。インタビュー調査で離島を含む各市町村への訪問に旅費を使用した。また、学会に参加し、学会で情報収集を行った。2019年度は、インタビューしたデータのテープ起こし、学会での発表のためのポスター作成と旅費、報告書の作成等に、研究費を使用する予定である。
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