2019 Fiscal Year Research-status Report
戦後日本におけるアブノーマルなセクシュアリティと近代化/反近代化論
Project/Area Number |
17K18242
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
河原 梓水 国際日本文化研究センター, 研究部, 日本学術振興会特別研究員(PD) (70726017)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 奇譚クラブ / サドマゾヒズム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はこれまで研究対象とされてこなかったアブノーマル性風俗雑誌『奇譚クラブ』の1950年代のテクスト群を主たる分析対象とし、サドマゾヒズムを媒介とすることで行われた近代化論・反近代化論の展開を明らかにすることを目的とする。 本年度は、前半においてはドイツ国・ベルリンにおける現代BDSMカルチャーのフィールドワークを行ない、後半は、日本において資料を調査し、フィールドワークの成果とあわせて論文の執筆を開始した。印刷中であった論文一本が刊行されたほか、国際会議での研究成果の発表を1回行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
投稿論文の査読結果への対応に時間がかかっており、予定よりやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、本来ならば会議や研究会での発表に加え、東京における資料調査、京都におけるフィールドワーク等を実施し、最終的に研究成果を総合して取りまとめる予定であったが、新型コロナウィルスにかかる自粛要請に伴い、調査予定の資料館、関連施設が休業している。再開の目途が立っていないため、旅費に充てる予定であった研究費を文献購入費に充当し、出張無しで当面研究をすすめることとする。
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Research Products
(2 results)