2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the ideal way and verification of validity of a regional comprehensive childcare support center
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17K18260
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Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
吉田 祐一郎 四天王寺大学, 教育学部, 准教授 (90522772)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 具体的連携体制の構築 / コーディネート機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度については、子育て世代包括支援センターの経年経過があり内閣府および厚生労働省などの国での事例紹介および自治体ホームページで事業紹介があり先行事例として参考になると判断した自治体を取り上げ、フィールドワーク調査(実地4件)と電話またはwebを用いて6件を調査対象として選出し口頭聴取により調査した。あわせてアンケート調査として口頭聴取と同様の質問項目により11自治体からの回答を得られることができた。また児童家庭支援センターに対しては5件の口頭聴取(情報交換を含む)を行った。 これらの結果から、今年度の調査分析としては次のものがあげられる。 子育て世代包括支援センター事業が有効的に展開されている傾向として、センターの立地状況、子育て支援相談を特化させるのではなく地域子育て支援センターや利用者支援事業と一体的に展開している事業、もしくは地域子育て支援センターや利用者支援事業との具体的連携を密にしている形態、要支援家庭への支援体制の構築などである。 また児童家庭支援センターが有効的に展開されている傾向として、行政および域内の児童福祉施設との連携が図られるようにコーディネート的機能を有している事例や、要支援家庭やその傾向がある家庭をスクリーニングすることができるように行政や域内の児童福祉施設等との情報交換を果たしていること、地域子育て支援センターや子育てサロン等の利用者を中心としたアウトリーチの実施、の児童福祉関係者との情報交換の機会を図っていることなどの事例などである。 児童福祉法等の一部を改正する法律により、2024年に全市町村を対象とした「子ども家庭総合支援拠点」と「子育て世代包括支援センター」の見直しによる「こども家庭センター」の設置が決定していることから、子育て世代包括支援センターと児童家庭支援センターそれぞの支援成果および重なる専門性の整理から研究全体の報告を進めたい。
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