2018 Fiscal Year Research-status Report
A Study on the Construction of Communities of Interests through Participatory Cultural Performances in the "2.5-Dimensional Culture"
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17K18459
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
須川 亜紀子 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 教授 (90408980)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 知子 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (00334847)
田中 東子 大妻女子大学, 文学部, 准教授 (40339619)
岩下 朋世 相模女子大学, 学芸学部, 准教授 (70533818)
川村 覚文 関東学院大学, 人間共生学部, 講師 (30713169)
筒井 晴香 玉川大学, 教育学部, 非常勤講師 (90760489)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 2.5次元 / ファン研究 / ファンダム / コミュニケーション / ポップカルチャー / ジェンダー / メディアミックス / 国際理解 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度に引き続き3点において調査を行った。 1)アンケート調査・・ウェブアンケート(日、英、中、ハングル語)の回答者をイベントなどで募り、日、英に関してほぼ目標サンプル数に近いデータを得られた。中国語と韓国語に関しては、日本語の得意な回答者が多く、中国・韓国国籍であっても、日本語で回答する回答者が多かったため、サンプル数的には不足しているが、両国籍をもつ回答者のデータはある程度得ることができた。来年度はこのデータの分析を行う予定である。 2)研究の中間発表・・本年度は国際学会(Mechademia学会)にパネルを組んで、須川、川村、岩下、清水が英語による研究成果の中間発表を行った。新興の研究分野であり、関心も高く、おおむね高い評価を得た。日本語の成果発表として、筒井が名古屋大学、成城大学で講演をした。須川は、明治学院大学のシンポジウムや、社会人向けのセミナー(シアターEXPO、岡三証券セミナー)などで発表した。こちらも参加者が多く、高い評価が得られた。関連する書籍、論文出版もした。 3)海外(アジア)調査・・川村らがシンガポールのアジア最大のイベントに参加し、参加者への取材を行った。
これらの調査に基づき、特に「嗜好の共同体」に関する特徴とメカニズムを解明しつつあること、国内外での調査を比較することにより、アニメを中心とするポップカルチャーのアジア圏影響が、2.5次元文化の隆盛にも大きく寄与し、日本への国際理解、いわゆるソフトパワーとしてある程度機能していること、そして国境を越えたコミュニケーションが成立している事例が多く検出された。さらに、この調査を通じて、ジェンダー差による共同体形成の方法が見受けられると同時に、女性が中心の文化実践の方式を男性も模倣する事例も散見されてきた。この点に関して、「嗜好の共同体」の可能性と課題について、今後も継続して調査をする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、研究分担者の半年のサバティカル、けがによる休業、研究代表者の身内の不幸などが重なり、予定されていた海外調査の一つが来年度に順延となったが、国内調査、アンケート調査、海外調査(シンガポール)、研究成果の中間発表、データ収集に関しては、おおむね順調に進展した。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は本プロジェクト最終年度に当たるため、3年間のプロジェクトの成果を発表するために、以下の3点を行う。 1)海外調査・・香港の調査を予定。 2)国内調査・・アンケート結果の分析、アンケート回答者(日本人、非日本人も含む)への取材による質的調査を行う。 3)研究成果を発表するため、年末に科研費学会を開催する。
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Causes of Carryover |
2018年度は、研究分担者1名のケガ、研究代表者の身内の不幸により、出張がキャンセルされたことにより、計画の一部が次年度への持越しとなった。実行できなかった出張は、2019年度に実行する予定である。
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Remarks |
1)2.5D projectはタグ名。
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Research Products
(19 results)