2020 Fiscal Year Annual Research Report
Design of flipped classroom and its educational effect in medical college
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17K18680
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
成瀬 均 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00208092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 敬子 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (50309449)
今西 宏安 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (60340957)
鈴木 敬一郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70221322)
小濱 華子 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80529222)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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Keywords | Active Learning / 反転授業 / 研究医 / CBT / 総合試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
大講義室における古典的・受動的な講義からアクティヴ・ラーニングへの変革は医学部だけでなく、広く大学教育において大きな潮流である。本学では2016年度よりリサーチマインド涵養のため3、4年次に研究医コースが設置され、本コースでは全面的に講義の受講が免除される。通常の講義を受ける学生と、反転授業を中心としたアクティヴ・ラーニングで学修する学生の学修効果の比較検討を行い、受動的講義に対するアクティヴ・ラーニングの優位性を証明し、新しい医学部教育カリキュラムへと転換する礎としたいと考えた。本研究の目的は、客観的試験の成績を分析することで、2年間のアクティヴ・ラーニングだけで通常の講義がなくても医学部教育が成立するかというものである。普段研究医コース学生は各基礎系教室に配属されており、各自通常カリキュラム学生が受講している講義の録画ビデオを聴講し自己学修させる。週1回、医学教育センター教員が自己学習した内容についての口頭試問を行う。3学年次に内科まとめ試験を受験し、4学年次においてCBTと総合進級試験を受ける。対象は2016年~2019年度の期間に研究医コースに所属し研究同意を得た47症例であった。outcomeとして研究医コース学生の3年内科まとめ試験得点率、4年CBT得点率、5年総合進級試験得点率、6年卒業総合試験得点率とした。実施症例数が少ないために研究医コースの5年生の総合進級試験と6年生の総合卒業試験における各結果は正規分布に従わなかったが、研究医コースは各試験において通常カリキュラム学生と較べ遜色ない成績であり、研究をしながらの状況下でアクティヴ・ラーニングにより効率的に学習していると考えられた。
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