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2020 Fiscal Year Annual Research Report

Identificatin of discus nursing facitors and application to fish production

Research Project

Project/Area Number 17K19290
Research InstitutionSetsunan University

Principal Investigator

豊原 治彦  摂南大学, 農学部, 教授 (90183079)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 前川 真吾  京都大学, 情報学研究科, 助教 (30467401)
Project Period (FY) 2017-06-30 – 2021-03-31
Keywordsディスカス / ディスカスミルク / 哺育因子 / 免疫グロブリン
Outline of Annual Research Achievements

トラフグやカサゴを始めとする数種類の硬骨魚類の仔魚は消化管でタンパク質を直接消化せずに、飲作用により高分子の状態で体内に取り込むことが報告されている。また、孵化後2日のサヨリ仔魚は後部腸管で飲作用により物質を取り込むことが明らかにされている。そこでディスカス仔魚の消化管内における免疫グロブリンタンパク質の取り込みを調べた結果、ディスカスミルクのみを摂取して成育した孵化後3 ~ 5 日の仔魚の消化管内において、免疫グロブリンタンパク質を含む顆粒が観察された。この顆粒については親魚由来(ディスカスミルク由来)か、あるいは仔魚由来のものである二つの可能性考えられたが、ディスカスと同じシクリッド科に属するカワスズメOreochromis mossambicusについては仔魚前期は親魚由来の免疫グロブリンに依存しており仔魚自身の免疫機能はまだ機能していないことが報告されていることから、本実験で確認されたディスカス仔魚の消化管内の免疫グロブリンは親魚由来のものである可能性が示唆された。
哺育期の親魚の皮膚において免疫グロブリンのmRNAが検出されたにもかかわらず親魚の皮膚においてそのタンパク質の明瞭な増加を検出することはできかった。しかし、ディスカスミルクを摂取した孵化後3 ~ 5 日の仔魚の消化管内において、免疫グロブリンタンパク質を含む顆粒が検出された。この結果は、仔魚は免疫グロブリンをディスカスミルクからmRNAの形で摂取し、自身の体内に取り込んだ後にタンパク質に翻訳している可能性を示唆するものであった。

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Published: 2021-12-27  

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