2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a new model of cat GAPDH knock-in Alzheimer's disease mice by the latest genome editing method
Project/Area Number |
17K19330
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
中嶋 秀満 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (30405360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳩谷 晋吾 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (40453138)
秋吉 秀保 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (50420740)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | ゲノム編集 / ネコGAPDH / アルツハイマー病 / GAPDHカスケード / 不安 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、前年度の結論、最新ゲノム編集法GONAD法を用いてもネコGAPDH遺伝子導入マウスが胎生致死になることから本研究のゴールを変更し、「GAPDHカスケードの上流に位置するASK-1(apoptosis inducing factor-1)のKOマウスを作製する」ことで、GAPDHとアルツハイマー病との関連性について検討を行った。アルツハイマー病モデルマウスである3xAD-Tgマウス(Jackson社より購入済み)とGONAD法により、3系統のASK-1KOマウスの作成に成功した。これらのマウスが、アルツハイマー病抵抗性モデルに成りうるかを、恐怖条件付け試験および受動回避テストを用いて、文脈記憶と作業記憶について検討したところ、記憶障害は認められなかった。一方、強迫性障害モデル(不安モデルのひとつ)であるビー玉覆い隠し行動では、有意な不安改善効果が認められた。当初目的とは異なるが、本検討によりGAPDHカスケードは「不安」に関わることが明らかとなった。
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