2019 Fiscal Year Research-status Report
Building and Maintenance of Religious Space as Adaptation and Hybridization: Comparative Studies on Hong Kong and Japan
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17KK0027
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
福島 綾子 九州大学, 芸術工学研究院, 助教 (50432878)
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Project Period (FY) |
2018 – 2020
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Keywords | カトリック / 教会堂 / 香港 / 民主化運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年より2019年6月初旬まで、香港中文大學カトリック研究センターの客員研究員として、香港への長期渡航を実施した。香港の社会的、政治的変化のなかで、カトリック教会堂がどのような影響を受けたのか、資料調査、現地調査、インタビュー調査を継続した。2019年4月には、日本建築学会計画系論文集に、査読付き論文"SOCIAL AND POLITICAL FACTORS IN INDUCTION OF CATHOLIC CHURCHES IN HONG KONG"が掲載された。2019年5月には、香港中文大學にて公開講演会"History of Planning Catholic Church Spaces in Hong Kong"をおこなった。 6月に長期渡航を終え、帰国した。6月以降、香港で民主化運動か活発化したため、短期の現地取材を複数回実施し、民主化運動と宗教組織、宗教者、宗教空間の役割、関係について、参与観察、インタビュー、資料収集をおこなった。カトリック教会堂だけではなく、プロテスタント教会にも対象を一部広げた。 2019年9月、研究成果を単著『香港カトリック教会堂の建設 信徒による建設活動の意味』として九州大学出版会より刊行した。2020年2月には、日本建築学会計画系論文集に査読付き論文"BUILDING ST. FRANCIS OF ASSISI CHURCH AND SCHOOL IN HONG KONG"が掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地調査、研究は、予想以上に順調に進捗し、2019年度は複数の査読論文、単著を発表することができた。 しかし、2020年1月になり、コロナウイルス感染症が蔓延しはじめたため、2020年3月に予定していた現地調査を中止せざるを得なくなった。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウイルス感染症が流行中で、2019年3月より香港には入境ができない状態が続いている。状況が安全になり次第、予定している現地調査をおこなう。 2020年度は、自著の翻訳、これまでに収集したデータ整理、分析など、できる作業はあるが、職場への出勤停止、在宅勤務指示が出ており、研究の遅延が予想される。
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Research Products
(3 results)