2020 Fiscal Year Research-status Report
貨物流動・船舶動静データを用いた貿易の変遷、グローバル化の進展と都市の成長・衰退
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17KK0058
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
伊藤 秀和 関西学院大学, 商学部, 教授 (30368451)
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Project Period (FY) |
2018 – 2021
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Keywords | 貨物流動 / 船舶動静 / 地域経済 / 空間経済学 / 経済地理学 / 定量分析 / 空間統計 / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、大規模データベースを用いた貨物流動構造と都市・地域の経済的・地理的特性、およびその時系列変化の関係性分析である。 2020年度は、引き続き世界最古の継続的な雑誌のひとつLloyd's listのデータベースを用い、船舶動静データから海上貨物輸送と都市・貿易構造の変化に関する実証計量分析として、大きく2つのことを行った。 (1) 2019年度、オンライン・ジャーナルに掲載したコンテナ船の港湾停泊時間および海上航行時間に関するグローバル分析を改良し、国際学術雑誌に投稿を行った(現在は査読中)。 (2) 19世紀後半から20世紀前半にかけての蒸気船革命 (steam revolution)、および1970年代以降のコンテナ船導入 (containerization) が海上輸送ネットワークに与えた影響を、その普及率に着目し、背後圏人口や貿易相手との海上輸送距離、地域特性、港湾立地特性、さらにネットワーク変数から明らかにした。2021年5月に開催される世界交通学会 (World Conference on Transport Research Society: WCTRS) のSIGA2 (Special Interest Group A2) で報告予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年3月より約1年間、フランス・パリで国際共同研究を行う予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、現在までフランスの長期留学査証が発給されない状況が続いている。本研究課題は2020年度が最終年度であったため、事業期間延長を行った。これ以上の延長は原則できないため、感染拡大・収束状況を踏まえ、渡航先研究機関・渡航時期・滞在期間について、改めて検討が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の通り、現時点でも「主たる渡航先の外国機関」のあるフランス(パリ)への渡航(長期滞在)が出来ない状態である。残りの事業期間も限定的なため、外国機関の追加も含め、早急に研究計画の検討を行う。
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Research Products
(2 results)