2022 Fiscal Year Research-status Report
貨物流動・船舶動静データを用いた貿易の変遷、グローバル化の進展と都市の成長・衰退
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17KK0058
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
伊藤 秀和 関西学院大学, 商学部, 教授 (30368451)
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Project Period (FY) |
2018 – 2023
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Keywords | 貨物流動 / 船舶動静 / 地域経済 / 空間経済学 / 経済地理学 / 定量分析 / 空間統計 / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、大規模データベースを用いた貨物流動構造と都市・地域の経済的・地理的特性、およびその時系列変化の関係性分析である。 2022年度前半は、以下2本の論文を国際学術雑誌に掲載した。 (1) コンテナ船の港湾停泊時間および海上航行時間に関するグローバル分析の論文を国際学術雑誌に再投稿し、以下の通り掲載された(10の「研究発表」を参照)。 (2) 19世紀後半から20世紀前半にかけての蒸気船革命 (steam revolution)、および1970年代以降のコンテナ船導入 (containerization) が海上輸送ネットワークに与えた影響分析の論文を国際学術雑誌に再投稿し、以下の通り掲載された(10の「研究発表」を参照)。 2022年度後半は、本研究課題の「主な海外共同研究者」であるCNRSのDucruet博士ら海外共同研究者と、地域内外の経済活動を結ぶ物流と環境負荷(さらに健康指標)に関する2つの実証分析を進めた。1つは、OECDが提供するデータベースを基に、経済活動を含む物流と環境負荷の関係を、もう1つは、(OECDデータに含まれない)中国港湾都市を対象に、同じく関係を明らかにする実証分析のための資料収集およびデータベース構築を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年4月より約半年間、フランス・パリで国際共同研究を行った。当初は1年間を予定したが、所属研究機関での教育活動との関係から半年に短縮した。ただし、この間、海外共同研究者と積極的に議論を進めることが可能となり、上記の通り、2本の学術論文を国際学術雑誌に掲載した。 滞在期間を半年に短縮したことで、上記の通り、一部継続中の研究課題も残されているため、本研究課題の事業期間延長を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の通り、2022年度後半から、物流と環境負荷に関するグローバル分析を開始した。年度後半までに2本の学術論文に纏め、国際学術雑誌への投稿を目指す。なお、本年度の夏季休暇中の期間を利用し、フランス・パリで共同研究打合せ、および国際学会で報告することを予定している。
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Research Products
(2 results)