2018 Fiscal Year Research-status Report
Study of substrates transport mechanism of organic acid exporter for efficient organic acid production via fermentation process
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17KK0148
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
七谷 圭 東北大学, 農学研究科, 助教 (00547333)
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Project Period (FY) |
2017 – 2019
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Keywords | トランスポーター / 立体構造解析 / 等温滴定型カロリメトリー |
Outline of Annual Research Achievements |
AAExトランスポーターの基質輸送メカニズムの解明に向けて, Lan Guan博士との共同研究により, ( I ) 熱力学的解析, ( II ) 構造学的解析を進めている。 (I) 熱力学的手法によるAAExトランスポーターの機能メカニズムの解析 本研究では, ITC(等温滴定型カロリメトリー)を用いてAAExトランスポーターと基質結合に伴う ΔH の観測を進めるため、ITC測定を実施するためのタンパク質濃縮方法の検討を行った。さらに, バックグランドを抑えるためのbuffer条件の検討を実施し、測定条件の最適化を進めている。これまでに、予備的な測定データの取得に成功している。引き続き、ITCによる熱量測定を実施し、 駆動力の特定と基質輸送メカニズムの解明をめざす。 (II) 立体構造認識抗体を用いた AAEx トランスポーターの構造安定化と構造解析 Lan Guan 博士らと共同で結晶化スクリーニングを進めている。大規模な結晶化条件スクリーニングを実施した結果、新たな結晶化条件においてこれまでよりも高い分解能が得られる結晶の作製に成功した。また、スペースグループの異なる複数の結晶を得ることに成功した。引き続きより高い分解能をえるために、結晶化条件の最適化を進める。また、そこで, 共同研究により構造認識抗体の選抜を進めた。今後は選抜した構造認識抗体を用いて, トランスポーター-抗体複合結晶の作製と分子構造の解明をめざす。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
結晶構造の解明に向けて解像度の向上に成功しており、おおむね順調に進展しているといえる。引き続き最終目標に向けた研究を進める。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に引き続きITCによる基質結合メカニズムの解明とX線構造解析を進める。特に今年度は、結晶構造の解明に向けて、高解像度単結晶の作製に加えて、特異抗体との共結晶化を進める。
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Research Products
(2 results)