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2006 Fiscal Year Annual Research Report

成人性T細胞白血病の遺伝因子の解明:DNA修復遺伝子の多型の遺伝解析

Research Project

Project/Area Number 18014014
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

松田 文彦  京都大学, 医学研究科, 教授 (50212220)

KeywordsHTLV-1感染 / 成人性T細胞白血病 / HTLV関連脊髄症 / 一塩基多型 / ジェノタイピング / 相関解析
Research Abstract

HTLV-Iウイルスの感染者は日本全体で100万人存在し、毎年約1,000人が成人性T細胞白血病(ATL)を発症している。一旦ATLを発症した場合、その予後は1年に満たず極めて不良であり、治療法開発はHTLV-Iが蔓延している唯一の先進国である日本の責務である。本研究ではATL患者群とHTLV-I陽性の非発症者のゲノム多型(特にSNP)の比較をゲノム疫学的手法で試みる。
2006年度は以下の2点に焦点を当てて、研究を行った。
1)ATL、HTLV関連脊髄症(HAM)、HTLV-1キャリアー(非発症者)のDNA各93検体を用いて、174個の免疫関連遺伝子より抽出した1536個のタグマーカーパネルによるジェノタイピングを行った。その結果,統計的補正なしのp値が0.01を下回るマーカーがATL-HAM間で55個、ATL-キャリア間で47個、HAM-キャリア間で30個得られた。そこで、これらのマーカーを含むLDブロックよりさらにSNPを追加し、2次スクリーニングに用いる384個からなるマーカーパネルを作成した。現在このパネルを用いて、新たな患者、キャリアのDNA合わせて約600検体に対し2次スクリーニングを進めている。
2)宿主内でのウイルスゲノムの複製、増殖等に関わる遺伝子を20個選択し、日本人の健常者DNA32検体を用いてSNP同定を行った。その結果新たなSNP127個を含む311個のSNPを同定した。1)と同様の手法で、これらにHapMapで得られ公開されているSNPを追加してからタグマーカーパネルを作成し、各93検体を用いてジェノタイピングによる相関解析を行った。現在得られた結果を解析中である。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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