2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18032039
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
竹本 佳司 Kyoto University, 薬学研究科, 教授 (20227060)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安井 義純 京都大学, 薬学研究科, 助教 (10432410)
|
Keywords | 薬学 / 有機化学 / 合成化学 / 触媒 / 不斉 |
Research Abstract |
1)遷移金属触媒による触媒的炭素-炭素および炭素一塩素結合活性化を利川した天然物合成 後周期遷移金属触媒を用いた官能基選択的な炭素-炭素結合の活性化とアセチレンへの挿入反応がパラジウム触媒により効果的に進行することを明らかした。本反応を天然物合成により応用しやすいアルケニルシアノギ酸アミド体に適用できるかどうかについて、金属触媒、リガンド、溶媒等の反応条件を種々検討したところ、この反応が効率よく進行する条件を見出すことができた。さらに、キラル金属配位子を網羅的に検討し、本反応の触媒的不斉化することに成功した。本反応を発展させてカルバミン酸クロリドのHeck反応に展開した。上記で開発したタンデム型閉環反応を利用して光学活性な環状中間体を合成し、興味深い生物活性と複雑な環状構造を併せ持つVincorine,Quebrachamine,Perophoramidineの全合成に取り組んだところ、有用な知見を得ることができた。 2)ソフトなp-酸性金属触媒を用いた付加-環化型タンデム反応の開発 2-アルキニルアルドイミンを前駆体とする付加-環化型タンデム反応を発展させ、ジヒドロイソキノリンアルカロイドの合成に取り組んだ結果、新規な合成ルートを確立することができた。また、新たに分子内にアルキンを持つカルバメートがカチオン性金触媒の存在下、室温で環化し対応するイソキノリンを与えることを見出した。さらに、これをタンデム反応へと展開した結果、分子内にアセタールとアルキンを持つカルバメートから一挙に2連続環化反応が進行することを見出した。
|
Research Products
(14 results)