2008 Fiscal Year Self-evaluation Report
Environmental annual history and rise and fall of the rice-cultivatingand fishing civilization by the study of annually laminatedsediments.
Project/Area Number |
18100007
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (S)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Geography
|
Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
YASUDA Yoshinori International Research Center for Japanese Studies, 研究部, 教授 (50093828)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2010
|
Keywords | 年縞 / 環境史 / 文明史 / 稲作漁撈 / アジア |
Research Abstract |
(1) 年縞の分析により、稲作漁撈文明の発展したモンスーンアジアの気候変動や海面変動などの環境史を年から季節単位で復元し、歴史的事実との相互関係を解明し、気候変動や海面変動がアジアの稲作文明社会・世界史・日本史の展開に与えた影響を解明する。 (2) 年縞の分析により、アジアの森林破壊や水環境破壊さらには土壌破壊の歴史を年単位で定量的に復元し、森林破壊や水環境破壊が、稲作漁撈文明の興亡や人間の歴史の展開に与えた影響を高精度に解明する。 (3) 高精度の年縞の分析により、気候変動や生態系変動の地域差や時間差を、ユーラシア大陸の東西で比較研究し、地域差や時間差が文明興亡・民族移動・経済交流など、ユーラシア大陸東西の人類文明史・世界史の展開の相違に与えた影響を解明する。 (4) 年縞の分析により、アジアの過去の地震・洪水・津波などの災害の発生年代と周期性を正確に特定し、それがアジアの稲作文明社会に与えた影響を解明する。 (5) 明らかになった新たな歴史事実にもとづき、未来のモンスーンアジアの生態系の変化や災害の地域差や時間差を予測し、その環境影響評価のモデリングを行い、アジア文明の興亡モデルを作成する。 (6) 環境史との相互関係において稲作漁撈文明の興亡の謎を再構築し、過去から未来を予測する新しい歴史科学としての環境考古学・環境歴史学を構築する。その成果は『環境考古学・環境歴史学』にまとめて刊行する。
|
Research Products
(8 results)