2009 Fiscal Year Annual Research Report
長崎県北松浦郡鷹島周辺海底に眠る元寇関連遺跡・遺物の把握と解明
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18102004
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| Research Institution | University of the Ryukyus |
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Principal Investigator |
池田 栄史 University of the Ryukyus, 法文学部, 教授 (40150627)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根元 謙次 東海大学, 海洋学部, 教授 (70164663)
佐伯 弘次 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 教授 (70167419)
後藤 雅彦 琉球大学, 法文学部, 准教授 (30291553)
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| Keywords | 鷹島海底遺跡 / 元寇 / 水中考古学 / 海底物理探査 / 海底位置測定機器 / 『《元寇》関係支料集(稿)』 / 元寇船 / 松浦市教育委員会 |
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| Research Abstract |
調査初年度から一昨年度までに実施した物理学的音波探査装置を用いた海底探査によって、伊万里湾全域の海底地形および地質に関する概略的調査(本研究では概査とする)がほぼ終了し、これを解析して作成した海底地形図および地質図が得られた。この概査によって、伊万里湾内の海底面および海底堆積層中には通常の堆積物ではないことを示す異常反応が認められることを確認した。これらの異常反応は鷹島南岸海域から福島西岸海域をはじめとする伊万里湾の東側に位置する海岸部に集中して分布する。また、海底面に露出したものと海底堆積層中に分布するものの2つに分けられ、さらに後者は8つに類型化された。
そこで、今年度は水中考古学的手法による詳細調査を実施することとし、海底面に露出した異常反応4地点については、潜水による目視確認調査を行い、これらが近代以降の沈没船であることを確認した。また、8つに類型化した海底堆積層中の異常反応については、4地点で潜水によるボーリング調査を行い、さらにその中の1地点で試掘調査を実施した結果、元寇の際の船舶の一部と考えられる木材片を検出した。なお、これらの調査の過程において、水中考古学調査の際に問題となる海底での座標位置測定方法に関する探査機器の使用実験を行った。
その他の調査では、日本・韓国・中国に残る文献史料の中で、元寇に関係する記載が認められる部分を集成的に網羅した『《元冠》関係史料集(稿)』I(日本史料編)・II(中国・朝鮮史料編)を編集、刊行した。
現地調査においては、元寇の際、中国揚子江下流域から出発した元軍船の主な出港・停泊地である中国浙江省寧波周辺地域および舟山列島の港湾および関係資料調査を実施した。また、これまでの調査成果の今後の周知化方法について、松浦市教育委員会との間の検討を進めた。
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Research Products
(5 results)
