2008 Fiscal Year Self-evaluation Report
Novel Mechanisms of the Regulation of Reproduction by Novel Brain Hormones
Project/Area Number |
18107002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (S)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphology/Structure
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
TSUTSUI Kazuyoshi Waseda University, 教育・総合科学学術院, 教授 (20163842)
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Project Period (FY) |
2006 – 2010
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Keywords | 視床下部ホルモン / 脳下垂体ホルモン / 発現制御 / シグナル伝達 / 生殖 |
Research Abstract |
動物の生殖を制御する脳機構の新しい理解には、重要な新規脳分子を同定して、それらの生理作用、作用機構、発現制御機構などを明らかにする必要がある。1970年代始めにノーベル賞受賞者であるシャリーとギルマンにより哺乳類の脳から生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が発見されたが、生殖腺刺激ホルモンの放出を抑制する脳ホルモンの存在は長く不明であった。2000年に我々は生殖腺刺激ホルモンの放出を抑制する新規の脳ホルモンを鳥類のウズラの脳から発見して、生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン(GnIH)と名付けた。GnIHの発見は従来の常識を覆すものである。本研究は、ヒトなどの霊長類から無脊椎動物にまで広く存在すると考えられるGnIH同族ペプチドを同定し、これらの新規脳分子による生殖制御機構の解明を目的に実施した。すでに、ヒトなどの霊長類からヌタウナギなどの無顎類に至る全ての脊椎動物からGnIH同族ペプチドの同定に成功しており、新規脳ホルモンであるGnIHとGnIH同族ペプチドによる新しい生殖制御機構の解明が期待される。
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Research Products
(19 results)