2006 Fiscal Year Annual Research Report
シースルービジョン:監視カメラ映像を活用する歩行者のための視覚支援方式の開発
Project/Area Number |
18200011
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大田 友一 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 教授 (50115804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀田 能成 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 助教授 (70283637)
北原 格 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 講師 (70323277)
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Keywords | 画像認識 / 可視化 / スマートセンサ情報システム / バーチャルリアリティ / ユーザインタフェース |
Research Abstract |
従来、カメラの設置者のみが利用していた監視カメラ映像を、被写体である一般市民も利用可能とすることを前提に、歩行者が持つPDAなどの携帯型情報端末に監視カメラ映像を適切に加工した映像情報を提示し、自分の眼では直接見ることが出来ない視覚情報を歩行者に提供する「シースルービジョン」を提案した。 初年度である18年度には、研究計画全体の基礎となる、1)携帯型情報端末の試作、2)位置・姿勢推定技術の開発、3)幾何的整合技術と光学的整合技術の開発に、特に重点を置いて研究を実施した。 1.位置・姿勢計測機能を持つ携帯型情報端末の試作:実験用に、小型の携帯型PCと付加機器を組み合わせた携帯型情報端末を試作した。この端末には、PCが内蔵する無線LAN機能に加えて、端末位置からの視界を撮影する小型カメラ、端末位置を計測するGPS、端末の姿勢の変化を計測するジャイロを装着した。 2.監視カメラ映像から得られる情報を援用した携帯型情報端末の高精度な位置・姿勢推定技術の開発:ジャイロの計測結果と画像中のランドマーク検出を併用したセンサフュージョンによって、姿勢推定精度を向上させる手法の開発を進めた。屋外環境では、ランドマークの見え方が日照変化や天候によって大きく変化するため、ランドマーク検出が困難になるという問題があるが、本研究では、監視カメラで撮影された映像を援用して、この問題を解決する。監視カメラは、歩行者が行動する空間を広くカバーする必要があるため、魚眼レンズを装着した高解像度のものを新たに用意した。 3.監視カメラ映像を歩行者の視点に視点変換し携帯端末の映像と違和感なく整合させるための、幾何的整合技術と光学的整合技術の開発:歩行者が現実に見ている情景と、監視カメラで別視点から撮影された情景とを、幾何的・光学的に整合させる技術の開発を進めた。
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Research Products
(6 results)