2007 Fiscal Year Annual Research Report
超高精細CTによる肺ミクロ構造解析と診断応用に関する研究
Project/Area Number |
18200031
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
仁木 登 The University of Tokushima, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (80116847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河田 佳樹 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (70274264)
伊藤 春海 福井大学, 副学長 (40026943)
小坂 信之 福井大学, 医学部, 助教 (60397247)
柿沼 龍太郎 国立がんセンターがん予防・検診研究センター, 検診技術開発部, 室長 (90415521)
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Keywords | 3次元肺ミクロ構造解析 / デジタル肺ライブラリィー / 3次元肺ミクロ形態学 / マイクロCT / 超高精細CT / 放射光CT(SPring8) |
Research Abstract |
本研究では、超高精細CTを用いて肺の正常・疾患形態を500μmから5μmまでの空間分解能で体系的に形態解析し、特に未知分野の肺ミクロ形態を中心にして進める。がん等の疾患発生の極初期段階の形態を画像化することにも力を入れて、疾患間のミクロレベルの形態変化や進展過程を画像評価する。肺の正常形態、極早期の疾患形態をミクロレベルで網羅的に解析し、ミクロ画像診断を構築するものである、このために以下の項目について研究を進めている。 (1)福井大学副学長伊藤春海教授(研究分担者)が収集している標本ライブラリィーを用いた肺ミクロ形態の3次元解析のための人体肺標本の画像化。(2)超高精細拡大CTによる人体撮影。(3)最高空間分解能5μm(空間分解能は可変)の高性能マイクロCTによる肺標本や小動物の撮影実験。(4)500μmから5μmまでの3次元CT画像による肺の正常・疾患形態の体系的な肺ミクロ形態の解析。(5)肺正常・肺疾患のミクロ形態の可視化と新しい知見の体系化による肺ミクロ形態ライブラリィーの構築。本年度の実施内容は以下の通りである。 ・肺3次元マイクロCT画像・高精細拡大CT画像データベースの構築 肺がん等の胸部疾患の高精細拡大CT画像データ構築を進めるため、福井大学副学長伊藤春海教授(研究分担者)が収集している人体切除肺標本ライブラリィー及び、国立がんセンターがん予防・検診研究センター柿沼龍太郎室長(研究分担者)から提供される人体肺を対象としたマイクロCT及び、高精細拡大CTによる500μmから5μmの空間分解能を有する肺形態画像データの収集を行った。さらに、数マイクロオーダの空間分解能で高い信号雑音比を有する画像の収集とビームハードニングの影響のない微細構造の高コントラストな画像の計測を可能にすることが期待される放射光CT(SPring8)を用いた人体切除肺標本のデータ収集を行った。 ・肺形態のマルチスケールCT画像解析法の研究開発 3次元肺マイクロCT画像及び、高精細拡大CT画像によるマクロからミクロレベルの肺形態の大容量マルチスケールデータ可視化技術及び、肺血管、気管支、肺葉、肺区域などの肺形態の定量的なマルチスケール解析アルゴリズムの研究開発を進め、その有効性の評価を行った。
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Research Products
(7 results)