2008 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジア諸民族児童の発育発達(標準値作製を含む)と生育環境の相互作用
Project/Area Number |
18200046
|
Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
大澤 清二 Otsuma Women's University, 家政学部, 教授 (50114046)
|
Keywords | 東南アジア / 児童 / 発育 / ライフスタイル / 生育環境 |
Research Abstract |
この研究は、東南アジア大陸部に分布する諸民族A群(タイ、ラオ、メオ、リス、アカ、ラフ、カレン)、B群(チンホー、パダウン、タイルー)、C群(ワ、ビルマ、シャン、モン)の3グループに関する(α)発育と発達標準値の作製と、(β)身体発育発達と生育環境の相互作用の検討を行うことを目的としている。平成20年度は以下の手順で研究した。 1.A群とビルマ族に関する発育状態の標準化 身長、体重など主要な発育指標について6歳から18歳までをBTモデルによって標準化することができた。さらに民族別に詳細な評価・解釈を行うために検討会を開催し、その結果を日本発育発達学会で報告した。なお、この研究は同学会において最優秀研究賞を受賞した。 2.A群とビルマ族に関して、民族別に見た子供の発育と生育環境・生育歴・母親の健康・生活状態などについての解析を行った。これらの結果は現地側と情報を共有化しており、今後解釈を行う予定となっている。 3.B群に関する研究 発育値の標準化のためのデータ収集と整理を行い、解析を行った。さらに標準化するにはさらにデータの精選が必要であった。この解析結果に基づいて検討会を開催するとともに現地研究者と協議した。 4.C群に関する研究 ワ族以外のデータの整理・解析を行った。これらの年齢別発育曲線の抽出、同速度曲線の抽出などを行った。 5.これらのデータのうち特にÅ群の発育速度曲線を用いて従来の定説の問題点を明らかにしつつある。
|