2007 Fiscal Year Annual Research Report
オーラルヒストリーによる巨大科学の代史資料システムの構築と共有化
Project/Area Number |
18200052
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Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
平田 光司 The Graduate University for Advanced Studies, 葉山高等研究センター, 教授 (90173236)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴崎 文一 明治大学, 政治経済学部, 教授 (90260124)
出口 正之 国立民族学博物館, 教授 (90272799)
安倍 尚紀 東京福祉大学, 教育学部, 講師 (90401710)
高岩 義信 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (10206708)
伊藤 憲二 総合研究大学院大学, 葉山高等研究センター, 准教授 (90345158)
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Keywords | オーラルヒストリー / アーカイブズ / 巨大科学 / 現代史 / 資源共有化 |
Research Abstract |
平成19年度には、以下の成果があった。(1)国立天文台のすばるプロジェクトに関するオーラルヒストリーについて計画を一部実行(ハワイの研究者、日本に居る研究者、ハワイ人、日系人のインタビューおよび映像作成)、特に昨年度招聘し協力関係を築いたネバダ大学のパレフスキー氏との協力体制を確立した。(2)高エネルギー加速器研究機構について、研究者だけでなく、周辺の人材についてのインタビューを試行的に実施した。(3)オーラルヒストリアン養成プログラムの準備としてValery Yow"Recording Oral Histories"の翻訳を進めた。20年度中に出版できる見込み。(4)アーカイブズと公開のシステムを検討。個人情報の保護、肖像権、著作権の明確化、記録の公開に関するインタビュイーの同意のとりかた、などの倫理的諸点も検討し、米国における例を参考にして、同意書の原型をほぼ確定した。(6)映像アーカイブズ利用のモデルケースとして、映像作品「宇宙の始まりの実験」の作成に協力した。 (7)オーラルヒストリーの社会学的位置づけを明らかにする研究を進めた。(8)関連する学会で本課題を説明し、協力者をつのった。この結果、分子科学、宇宙科学についてもオーラルヒストリーを進める可能性が開けた。これらは、すべて試行的、予備的ともいえるものであるが、平成20年度からの本格的な研究活動にとっては必要なものであり、本格的な研究に必要な準備はほぼ整ったと言える。
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Research Products
(10 results)