2009 Fiscal Year Annual Research Report
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18201008
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森本 幸裕 Kyoto University, 地球環境学堂, 教授 (40141501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 太土 北海道大学, 農学研究院, 教授 (90172436)
夏原 田博 京都大学, 地形環境学堂, 教授 (20270762)
鎌田 磨人 徳島大学, 工学部, 教授 (40304547)
小林 達明 千葉大学, 園芸学部, 教授 (40178322)
遊磨 正秀 龍谷大学, 理工学部, 教授 (80240828)
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Keywords | 自然再生 / 生態系評価 / シナリオ分析 / 生態系ネットワーク / 生態系サービス / 生物多様性 / ハビタットモデル / 絶滅危惧種 |
Research Abstract |
最終年度であったが、マニュアルをまとめることは適切でないと判断し、インド亜大陸から、小規模緑地まで、自然再生の多様な階層的テーマに取り組み多くの成果をあげた。 1)河口域におけるマングローブ林の生育適地の推定モデルを琉球列島だけでなく、インド全域を対象に行い、再生目標設定を可能とした。2)航空レーザースキャナーにより広葉樹林の材積量を推定する新たなアルゴリズムを開発し、森林生態系の広域ハビタット評価手法に貢献した。3)国土の4割を占めるという里山を生物多様性の視点から類型化し、リスクとポテンシャルの両方から、自然再生が必要でかつ効果的に実施できる場所を評価する手法を開発し、都市周辺の丘陵地では、既に大部分が消失したことを明らかにした。4)徳島市内に残存する緑地と創造された海浜における自然再生を検討した.5)愛知県西三河地方における希少猛禽類サシバのハビタットモデルをもちいた自然再生適地の抽出と1970年代の本種の潜在生息域の推定を行った。6)北海道の森林、河川、湿地における自然再生事業について、そのモニタリング調査結果を解析し、また、再生された生態系サービス(野生生物の保全、水土保全)について評価し、機能面から評価の重要性を示した。7)自然再生指標種としてのサンショウウオ類、カヤネズミ、サシバ等のハビタットモデルを作成し、絶滅危惧植物オニバスの日本における遺伝的変異とその地理的分布から重点的に保全すべき個体群を明らかにした。8)蝶類を指標とし、滋賀県大津市の住宅地、田地、商業地の比較調査から,その食樹・食草の連続性を解析し、植生の配置や量のバランスの重要性が明らかとなったが、芝地は,蝶類の緑地空間に寄与していなかった。9)微気候を解析することで、コケ庭の保全に必要な環境条件を明らかにした。
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Research Products
(37 results)
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[Journal Article] Factors determining the expansion of alder forests in a wetland isolated by artificial dikes and drainage ditches2009
Author(s)
Shida, Y., Nakamura, F., Yamada, H., Nakamura, T., Yoshimura, N., Kaneko, M
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Journal Title
Wetlands 29
Pages: 988-996
Peer Reviewed
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