2007 Fiscal Year Annual Research Report
自己組織化ハニカム構造によるフォトニック結晶導波路のラピッドプロトタイピング
Project/Area Number |
18201019
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
下村 政嗣 Tohoku University, 多元物質科学研究所, 教授 (10136525)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
居城 邦治 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (90221762)
松尾 保孝 北海道大学, 電子科学研究所, 助教 (90374652)
藪 浩 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教 (40396255)
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Keywords | 自己組織化 / ハニカム構造 / フォトニック結晶 / 導波路 / プロトタイピング |
Research Abstract |
本研究の目的は、空気中から結露した水滴を鋳型として形成される自己組織化ハニカム状多孔質膜を金属メッキして屈折率を制御するとともに、光架橋樹脂と組み合わせることで、フォトニック結晶等への応用を計るものである。 本年度は無電解メッキ・無電解析出を用いてハニカム状多孔質膜および関連微細構造の金属化を行い、多様な金属構造(酸化物も含む)を作製した。その結果、以下の成果を得た。 (1)銀などの導電性金属だけではなく、透明導電膜材料として期待されている酸化亜鉛をハニカム膜表面に形成することが出来ること見いだした。 (2)孔が上下に貫通したハニカム状多孔質膜を銀メッキにより金属化し、光透過性の角度依存性について検討したところ、透過率の入射角依存性があることを見いだした。 (3)ハニカム状多孔質膜を鋳型としてスパッタリングと金属メッキを行うことにより、シリコンやガラス等の固体基板やポリマーフィルム等のフレキシブル基板上に周期的な金属ドット構造を作製できることを見いだした。ドット構造形成後にポリマーフィルムを溶解させることで、金属ディスク構造の作製も可能となることを見いだした。 (4)光架橋性樹脂からもハニカム状の多孔質膜を形成することに成功し、実用材料としての耐久性の向上が期待される。 本研究成果を基に論文を3報報告した。
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