2008 Fiscal Year Annual Research Report
包絡分析法(DEA)の理論と応用に関する総合的研究
Project/Area Number |
18201030
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森田 浩 Osaka University, 大学院・情報科学研究科, 教授 (60210176)
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Keywords | データ包絡分析法(DEA) / 効率性分析 / 政策評価 / 経営科学 / 数理計画 / 業績評価 / 統計的手法 / 意思決定 |
Research Abstract |
最終年度となった平成20年度は、4回の研究集会を開催し、連携研究者との研究や情報の交換を行うとともに他の研究者や実務家からの発表を通じた情報収集を行った。また、国際会議での成果発表や海外研究者との相互交流を通じて最新の研究動向を把握するとともに、国内の学会とあわせて27件の成果発表を行った。1月には本研究課題の成果発表も兼ねた国際シンポジウムを大阪大学で開催し、招へいした海外研究者による講演や公募による一般講演も含めて全部で23件の講演を行い、35名の参加者による活発な意見交換がなされた。 平成20年度には6名の海外研究者を招へいし、最新の研究動向の把握、共同研究の遂行、新たな共同研究に向けた計画立案などを積極的に行った。特に、米国、韓国、中国、台湾、オーストラリアなどの環太平洋地域でのネットワークは、今後の研究交流を緊密なものとするのに大きな成果を得ることができた。 DEAの理論研究では、不確実性下における評価モテル、ネットワークモデル、多期間モデル、時系列モデルなどが多く取り上げられた。また、スラック基準型尺度、距離最小化加法モデルなどの評価尺度、変数選択に関する問題なども成果が得られた。応用研究では、銀行、電力、スポーツ、病院経営などの幅広い対象が取り上げられ、国際比較や経営診断などの解析結果を示した。ネットワークモデルの応用研究への適用により、その解析対象は大きく広がってきている。さらに、統計的手法や専門家の知識を評価に取り入れる融合手法などの研究へも展開された。これらの成果は15件の学術論文として発表されている。
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Research Products
(40 results)